【必見】尻屋崎の寒立馬に会う旅|4〜11月だけの絶景

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尻屋崎(しりやざき)で寒立馬(かんだちめ)に会えるのは、毎年4月1日から11月30日まで。この期間だけゲートが開放され、岬の放牧地を歩く力強い馬たちの姿を間近で眺めることができます。北の最果て・下北半島の先端に広がるこの風景は、「日本でここにしかない」と断言できる唯一無二の絶景です。

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📅 最終更新: 2026年6月18日

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寒立馬に会えるのはいつ?ゲート開放期間と放牧の時期

駐車場の先に設けられた鉄製のゲートが開いた瞬間、潮風と草のにおいが一気に押し寄せてきた。視線の先、荒涼とした岬の大地にどっしりと腰を据えた馬の群れが見えた。脚が短く胴が太い、ずんぐりとした体型。それが寒立馬だ。

寒立馬は青森県下北郡東通村(ひがしどおりむら)に生息する南部馬の系統で、青森県天然記念物に指定されています(2002年指定)。江戸時代後期から厳寒の下北で「四季置付」という周年放牧が行われてきた歴史を持ち、その強靭さは本物です。

尻屋崎への入場を可能にするゲートの開放時間は以下のとおりです(出典:東通村公式サイト)。

  • 4月1日〜4月30日:8:00〜15:45
  • 5月1日〜11月30日:7:00〜16:45
  • 12月1日〜3月31日:ゲート閉鎖(入場不可)

馬の所在地は季節によって変わります。4月から11月は岬全体の放牧地を自由に歩き回っています。一方、1月から3月の冬期間は「アタカ」と呼ばれる越冬放牧地に移動しており、ゲートが閉まっているため一般観光客は会うことができません。

ただし、馬の居場所は毎日変わります。灯台周辺にいることもあれば、岬の先端付近に固まっていることもある。「会えたらラッキー」という気持ちで来るのがちょうどいい。それが寒立馬との付き合い方です。

尻屋崎へのアクセス方法と駐車場

尻屋崎の入口ゲートをくぐると、目の前に広大な緑の大地が広がる。風の音だけが耳に届く中、砂利道を走ってたどり着いた駐車場は広く、無料で停められます。ここから灯台まで徒歩数分の距離です。

最寄りの市街地はむつ市で、車で約40分かかります。ほとんどの観光客はレンタカーやマイカーを利用します。下北半島内はバスの本数が非常に限られているため、公共交通だけでの訪問はかなり難易度が高いです。

公共交通を利用する場合は、5月1日から10月31日の期間限定で下北交通バスの尻屋線が運行されます。むつバスターミナルから乗車し、「尻屋崎口」で下車後、ゲートまで徒歩30〜40分ほどかかります。バスの運行情報は現地で事前確認が必要です。

東北道経由で青森市・八戸市方面からのアクセスは以下が目安です。

  • 青森市内から: 車で約2時間〜2時間30分
  • 八戸市内から: 車で約1時間30分
  • 大間(本州最北端)から: 車で約1時間

下北半島は「斧の形」をした半島で、半島内の移動距離が長いのが特徴です。恐山や大間と組み合わせた周遊プランを立てると、1泊2日でも効率よく回れます。

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寒立馬の見やすい時間帯と撮影のコツ

夕暮れ前、灯台を背に立つ一頭の寒立馬と目が合った。馬は逃げない。ただじっとこちらを見ている。その瞳の静けさが、喧騒から切り離されたこの場所の空気そのものだった。

撮影のベストタイミングは、朝のゴールデンアワーと夕方の光が差す時間帯です。特に夕暮れ時、日本海側に沈む太陽に照らされた寒立馬のシルエットは、写真好きなら一度は収めたい一枚になります。曇り空の日でも、平坦な岬の大地に馬が点在する風景は独特の荒涼感があって絵になります。

馬との距離感は、自分から近づきすぎないことが鉄則です。寒立馬は基本的に人に慣れていますが、野生に近い動物です。突然大きな声を出したり走り寄ったりするのは禁物。3〜5メートルの距離を保ちながら、馬が自然と近寄ってくるのを静かに待つ時間が、思わぬ感動的な写真を生み出します。

また、岬全体の面積は広く、馬がどこにいるかは運次第です。見つからない場合は岬の先端方向や、灯台の北側の草地を探してみましょう。

日本一高いレンガ灯台「尻屋埼灯台」の絶景

白亜の円柱がスコンと空に突き刺さっている。高さ32.82メートル。レンガ造りの灯台としては日本一の高さを誇る尻屋埼灯台は、1876年(明治9年)に初点灯した歴史的建造物です(出典:公益社団法人 燈光会)。

参観寄付金(中学生以上300円、小学生以下無料)を納めると、らせん階段を上って灯台の上まで登ることができます。上に出た瞬間、津軽海峡の水平線が360度に広がり、天気が良い日には北海道の山々までうっすらと見えます。潮風が頬を打つこの高さで見る景色は、岬の地上から見るものとはまったく異なる迫力があります。

参観期間は4月中旬から11月8日まで、時間は午前9:00〜12:00、午後13:00〜16:00(4月は〜15:00)です。閉館15分前が最終入場です。最新情報は青森県観光情報サイト Amazing AOMORI等でご確認ください。

灯台の足元では、柵もガイドロープも何もない。馬がそのまま灯台のすぐそばを歩いていることもある。そういう、「なんでもあり」な風景がここの魅力です。

尻屋崎周辺の釣りスポットと自然の楽しみ方

磯の岩場に立つと、足の下で波が砕けるたびに潮のしぶきが顔にかかる。尻屋崎周辺の海は、穏やかな日でも底流の流れを感じる、「生きた海」だ。

尻屋崎は釣り愛好家にも人気のエリアです。津軽海峡の速い潮流が運ぶ豊富な栄養分で、ヒラメ・クロダイ・アイナメ・ソイなどの磯魚が集まります。特に春から秋にかけてサーフからのヒラメ狙いが盛んで、本州最北端に近い場所ならではの良型が釣れることも珍しくありません。

釣りをしない方には、岬を散策しながら野鳥の観察も楽しめます。海鳥が岩礁に群れる光景や、季節によってはシギ類の渡りも見られます。岬先端の駐車場周辺には遊歩道が整備されており、海岸線沿いの景観を楽しみながら歩けます。

なお、ゲート内の岩場への入り込みや危険な場所での釣りは事故リスクがあります。岬内での行動は安全第一で、必ず複数人でのデイタイム釣行を心がけてください。

恐山・大間と組み合わせる下北半島1泊2日モデルコース

青森市や八戸市から下北半島へ渡るなら、1泊2日の周遊コースが最も効率的です。以下はむつ市泊を軸にした例です。

1日目は午前中に青森市または八戸市を出発し、むつ市へ向かいます(車で1時間30分〜2時間30分)。午後は恐山(むつ市)を参拝します。石畳を踏む足裏の感触、鼻をつく硫黄の匂い、賽の河原に漂う静寂が、日常との断絶を実感させてくれます。夕方はむつ市内またはその周辺の宿に宿泊します。

翌朝は尻屋崎へ出発します。むつ市から車で約40分で、ゲートが開く7:00〜8:00に到着できると朝の光の中で寒立馬に会えます。2〜3時間かけて寒立馬観察と灯台参観を楽しんだ後、大間崎(本州最北端)へ移動します(車で約1時間)。大間まぐろの産地として知られる漁師町の空気を味わいながら、本州最北端の碑で記念撮影を。夕方には来た道を戻って帰路につきます。

恐山〜尻屋崎〜大間という「下北三点セット」を1泊2日でまわるのが、この半島の旅の定番コースです。それぞれがまったく異なる表情を持つため、飽きることがありません。

服装・天候・冬季閉鎖に関する注意点

夏でも油断禁物です。尻屋崎は下北半島の先端に位置し、津軽海峡を渡る風が常に吹いています。真夏(7〜8月)でも岬の先端では体感温度がぐっと下がります。薄手の防風ジャケット1枚は必携です。

また、岬全体が平坦で日陰がほとんどないため、晴天時は日焼け対策が必要です。帽子・サングラス・日焼け止めを忘れずに。天候の変化は急で、曇天から霧や霧雨に変わることも多い。視界が悪いとゲート内での運転に注意が必要です。ゲート内は砂利道で細い一本道なので、対向車との行き違いをゆっくり行ってください。

冬季(12月1日〜3月31日)はゲートが完全閉鎖となり、一般観光客は入場できません。この期間に尻屋崎を訪れても馬の姿は見られないためご注意ください。なお、この期間の寒立馬は「アタカ」と呼ばれる越冬放牧地で生活しています。

トイレは無料駐車場(ゲートから車で5分ほどの地点)に設置されています。ゲート内にコンビニ・自動販売機の類は一切ないため、飲食物や飲料水はむつ市内またはゲート手前のエリアで事前に確保してください。

周辺の宿泊・温泉(むつ市・下北エリア)

尻屋崎は日帰り観光が中心ですが、下北半島を深く楽しむなら1泊することをすすめます。

下北エリアには個性ある温泉地が点在しています。むつ市の南部、渓谷沿いの静かな温泉地として知られる薬研温泉(やげんおんせん)は、川沿いの野湯でも知られる秘湯です。木々に囲まれた湯船に浸かりながら聞こえる渓流の音は、下北の旅に独特の余韻を添えてくれます。

一方、下北半島北部の津軽海峡に面した下風呂温泉(しもふろおんせん)は、大間に近い漁師町の温泉です。宿の窓から海を眺めながら地元の魚介類を楽しめる、産地直結の贅沢が味わえます。

宿泊の手配は各宿の公式サイトまたはじゃらん・楽天トラベル等の旅行予約サービスでご確認ください。直前予約は混んでいることもあるため、繁忙期(夏休み・GW)は早めの予約が安心です。

下風呂温泉
下風呂温泉(下北半島・大間近く)

よくある質問(FAQ)

Q: 寒立馬はいつでも見られますか?

A: いいえ。尻屋崎のゲートが開放されるのは毎年4月1日から11月30日までです。12月1日から3月31日は冬期閉鎖となり入場できません。また4月〜11月の時間外(閉門時間以降)の入場も不可です。

Q: 尻屋崎まで公共交通で行けますか?

A: 難しいですが不可能ではありません。5月1日〜10月31日のみ下北交通バス尻屋線が運行されていますが、本数が少なく、バス停からゲートまで徒歩30〜40分かかります。レンタカーの利用を強くすすめます。

Q: 馬に触ることはできますか?

A: 馬は野生に近い状態で放牧されているため、触ることは推奨されていません。馬が自分から近寄ってきた場合も、驚かせないようにゆっくり行動してください。食べ物を与えることは禁止されています。

Q: 尻屋埼灯台には入れますか?

A: 4月中旬から11月8日の間、参観寄付金(中学生以上300円)を納めると灯台内部に入り、最上部まで登ることができます。時間は午前9:00〜12:00、午後13:00〜16:00(4月は〜15:00)です。

Q: 恐山と尻屋崎は同じ日に回れますか?

A: 車があれば可能ですが、余裕を持った行程をすすめます。午前に恐山を参拝し、午後に尻屋崎へ移動するスケジュールが現実的です。移動時間は約1時間かかります。

この記事は2026年6月現在の情報をもとに作成しています。ゲート開閉時間・灯台参観時間・バス運行情報は変更になる場合がありますので、訪問前に東通村公式サイトおよび各施設の公式情報を必ずご確認ください。

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