弘前市内でアップルパイを提供する店舗は40店舗以上にのぼる。和菓子屋、洋菓子店、ベーカリー、喫茶店、ホテルまで業態は多様で、使うりんごの品種も調理法もまったく異なる。弘前観光コンベンション協会が発行する「弘前アップルパイガイドマップ」を手がかりにすれば、大正ロマンの洋館カフェから美術館併設の映えスポットまで、個性豊かな一皿を効率よく巡ることができる。この記事は2026年5月現在の情報をもとに作成しています。最新の営業時間・料金は各店舗の公式情報をご確認ください。
📅 最終更新: 2026年7月1日
✅ 情報確認: 公式サイト・現地情報
※営業時間・料金・在庫状況は変更の可能性があります。お出かけ・ご注文前に公式サイトをご確認ください。
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弘前が「アップルパイの街」と呼ばれるようになった理由は?

弘前城天守から見渡す岩木山の裾野には、秋になると真っ赤なりんごが鈴なりに実る。青森県のりんご生産量は日本一で、弘前市はその中心地として長く知られてきた。だが「アップルパイの街」として旅行者に認知されるようになったのは、比較的最近のことだ。
2009年、弘前市の観光コンシェルジュが観光案内所への問い合わせをきっかけにりんご関連スイーツを調査したところ、市内40ヵ所以上でアップルパイを製造していることが判明した。その後、女性スタッフが実際に試食を重ねて作り上げたのが、2010年3月発行の「弘前アップルパイガイドマップ」初版だ(出典:弘前観光コンベンション協会)。甘味・酸味・シナモンの風味を5段階で評価した独自データは旅行者に好評で、改訂を重ねた現在は40種類以上が掲載されるまでに成長した。
一口にアップルパイといっても、りんごを丸ごと使うか、ざく切りかスライスかペーストか、シナモンを効かせるかどうかで印象はがらりと変わる。その多様性こそが、弘前のアップルパイ巡りにリピーターが絶えない理由だ。
大正ロマンの洋館で6種を食べ比べ|大正浪漫喫茶室
大正浪漫喫茶室の最大の特徴は「市内6種類のアップルパイをひとつの店で食べ比べられる」点にある。市内各所の菓子店・洋菓子店から仕入れたアップルパイを一堂に並べ、イートインではアイスクリームと特製クッキーを添えて提供するスタイルは弘前ならではだ(大正浪漫喫茶室公式情報)。
藤田記念庭園の石畳を踏んで洋館の扉をくぐると、磨かれた木の床板とランプの光が迎えてくれる。一皿ごとに生地の厚さもりんごの食感も異なるため、2種類目を口にした頃には自分の好みがはっきりしてくる。桜まつり期間(4月下旬〜5月上旬)は数時間の行列ができることも珍しくないため、時間に余裕がない場合は数量限定のテイクアウトを利用する手もある。
- 場所:青森県弘前市上白銀町8-1 藤田記念庭園内
- 営業時間:9:30〜16:30(ラストオーダー16:00)
- 価格:アップルパイの種類・料金は公式サイトでご確認ください
4月下旬から始まる弘前桜まつりの時期は特に混雑する。公園内を桜色に染める約2,600本の桜(52種類、出典:弘前公園公式)を楽しんだ後、庭園カフェでアップルパイ食べ比べというコースは、春の弘前を最大限に楽しむ定番プランとして観光客に人気がある。
旧外人教師館の白い洋館で贅沢な一皿を|Salon de café Ange
旧東奥義塾外人教師館は明治時代に建てられた木造洋館で、現在は青森県重宝(県指定文化財)に指定されている。白い外壁と高い天井を持つ館内のカフェ「Salon de café Ange」は、弘前の歴史的建築を体感しながらアップルパイが楽しめる場所として知られている。晴れた日には窓越しに岩木山の稜線を望むことができる。
ここのアップルパイは100%バターを使用した厚めのパイ生地に、比較的珍しい品種「栄黄雅(えいこうが)」のりんごを合わせ、底にシナモン・レーズン・ナッツを重ねた構成だ(出典:Amazing AOMORI公式特集)。栄黄雅は甘みと酸味のバランスが取れた品種で、焼き上げた後もりんごの輪郭がはっきり残る。参考価格495円(最新価格は公式情報でご確認ください)。
- 場所:旧東奥義塾外人教師館内(弘前市仲町)
- 参考価格:495円(最新価格は公式情報でご確認ください)
旧外人教師館は青森県重宝に指定された貴重な歴史建築で、外観は無料で見学できる。カフェ利用と合わせて弘前の歴史的な洋館建築をじっくり楽しめる場所でもある。
美術館で出会う「映える」アップルパイ|CAFÉ & RESTAURANT BRICK
CAFÉ & RESTAURANT BRICKのアップルパイが注目される理由は、製法と容器にある。りんごの形をしたオリジナルの型でパリッと焼き上げるという独自のスタイルで、テーブルに運ばれてきた一皿は見た目から会話を生む。煉瓦造りの弘前れんが倉庫美術館に隣接するカフェ・ショップ棟にあり、美術館の観覧とセットで訪れる旅行者が多い。
中身はキャラメリゼした青森県産の紅玉りんごと特製カスタードで構成されている(出典:Amazing AOMORI公式特集)。紅玉は酸味が強いりんご品種で、甘みの強いカスタードと対比的な風味になる。テイクアウトにも対応しているため、美術館観覧後に弘前公園まで持ち帰ることもできる。
- 場所:弘前れんが倉庫美術館 カフェ・ショップ棟(青森県弘前市吉野町2-11)
- 価格:公式サイトでご確認ください
秋(9〜11月)のりんご収穫期には紅玉の旬が重なり、より新鮮な果実を使った一皿が楽しめる。美術館の企画展と合わせて秋の弘前を訪れる際の必訪スポットだ。
弘前駅チカで気軽に立ち寄れる|ラグノオ アプリ店
時間が限られた旅行者にとって、弘前駅構内にりんごスイーツの専門店があるのは本当にありがたい。ラグノオ アプリ店は弘前駅アプリーズの1階に位置し、改札を出てすぐに立ち寄れる。駅ビル内とは思えない充実した品揃えで、帰りの電車の直前でも間に合うのが頼もしい。
ラグノオは青森県内で長く親しまれてきた洋菓子ブランドで、アプリ店では焼きたての「パティシエのりんごスティック」がいただける。サクサクのパイ生地にりんごの甘みが凝縮されたスティックは、ひと口食べると手が止まらなくなる。ガイドマップ記載の参考価格は170円からと手頃で、まず弘前のりんごスイーツを気軽に試してみたい人への入口にもぴったりだ(出典:弘前観光コンベンション協会公式情報)。
- 場所:弘前市表町2-11 弘前駅アプリーズ1F
- 営業時間:10:00〜20:00(アプリーズ休業日は定休)
- 電話:0172-32-1260
地元老舗が誇る手仕事の味|知っておきたいもう2軒
観光ガイドには載りにくいが、地元の人が「あそこのパイは別物だ」と言う店がある。弘前のアップルパイシーンの底力は、こういった街場の老舗が支えている。弘前観光コンベンション協会の公式ガイドマップ(公式)には、以下の2軒もしっかり掲載されている。
洋菓子工房ノエルは、ガイドマップ上の参考価格1カット350円で紹介される地元洋菓子店だ。手頃な価格ながら、しっかりとしたパイ生地の食感が評判で、地元客のリピート率が高い。
対照的に、対馬菓子舗は参考価格254円と、弘前のアップルパイの中でも最もリーズナブルなラインに位置する。和菓子の技から生まれる独自の風味は、洋菓子系カフェとはひと味違う。地元の日常の中でずっと愛されてきた味だ。
最新の営業時間・価格・所在地は各店舗への直接確認か、弘前観光コンベンション協会発行の公式ガイドマップをご参照いただきたい。
公式ガイドマップの使い方と食べ歩きモデルコース

弘前のアップルパイ巡りに欠かせないツールが「弘前アップルパイガイドマップ」だ。JR弘前駅の観光案内所、弘前市立観光館、市内主要ホテルなどで無料配布されており、PDF版は弘前観光コンベンション協会の公式サイトからもダウンロードできる。
甘味・酸味・シナモンを5段階で評価した独自データがひと目で比較できるため、「甘いのが好き」「シナモン控えめがいい」など好みを軸にして選べるのが便利だ。イートイン可否も掲載されているので、どこで座ってゆっくり食べるか、どこでお土産用を買うかの計画を立てやすい。
「弘前アップルパイ タクシー」というサービスもあり、おすすめの提供店を案内しながら市内を巡るタクシーツアーも利用できる(運行:北星交通株式会社 0172-33-3333、女性ドライバー「桜こまち」がガイド/要予約)。
食べ歩きモデルコース(徒歩+バス、約3〜4時間)
1. 弘前駅(10:00)→ ラグノオ アプリ店でスティックをひとつ購入して出発
2. バスで藤田記念庭園へ(10:30)→ 大正浪漫喫茶室で6種食べ比べ
3. 旧東奥義塾外人教師館(12:30)→ Salon de café Angeで栄黄雅のアップルパイ
4. 弘前れんが倉庫美術館(14:00)→ BRICKのりんご型アップルパイ、テイクアウトも
5. 弘前公園を散策しながら締めくくり→ 桜まつり期間なら花の下でアップルパイ
桜まつり(4月下旬〜5月上旬)の時期は大正浪漫喫茶室が特に混雑する。また秋のりんご収穫期(9〜11月)には各店で旬のりんごを使った限定品が登場することがあるため、その時期の訪問もおすすめだ。冬季は路面凍結に注意し、歩きやすい靴での来訪をおすすめしたい。
よくある質問(FAQ)
Q: 弘前でアップルパイを食べ比べするなら、どこが一番おすすめですか?
A: 藤田記念庭園内の「大正浪漫喫茶室」では市内6種類のアップルパイを一堂に集めており、食べ比べに最適です。混雑期は待ち時間が発生することもあるため、事前に公式サイトで最新状況をご確認ください。
Q: 弘前アップルパイガイドマップはどこで手に入りますか?
A: JR弘前駅の観光案内所、弘前市立観光館、市内主要ホテルで無料配布されています。弘前観光コンベンション協会の公式サイトからPDF版もダウンロードできます。
Q: アップルパイをお土産として持ち帰れますか?
A: ラグノオ アプリ店(弘前駅内)では持ち帰り用の焼き菓子が充実しています。生のアップルパイは日持ちが短く購入当日中の消費が基本です。日持ちするお土産をお探しの場合は、各店舗の個包装りんご菓子がおすすめです。
Q: りんごの旬の時期と弘前観光はいつ重なりますか?
A: りんごの収穫は品種によって9月〜11月頃がピークです。この時期には各店で旬のりんごを使ったアップルパイが楽しめ、秋限定の品種メニューが登場することもあります。アップルパイ自体は通年提供されています。
Q: 弘前アップルパイタクシーとはどんなサービスですか?
A: 弘前市内のおすすめアップルパイ提供店を案内しながら巡るタクシーツアーサービスです。北星交通株式会社が運行しており、女性ドライバー「桜こまち」が好みに合わせた店舗を案内します。詳細・予約は北星交通株式会社(0172-33-3333)へお問い合わせください。


