はじめに
青森県は本州最北端に位置し、本州でいち早く紅葉の季節を迎える美しい県です。雄大な自然と歴史ある建造物が織りなす風景は、まさにインスタ映えの宝庫。2025年の秋は、青森の息をのむような紅葉スポットで、フォロワーも思わず「いいね!」を押したくなる一枚を撮影してみませんか?
今回は、地元の写真愛好家や観光のプロが実際に足を運んで厳選した、青森県内の絶景紅葉スポット10選をご紹介します。撮影のコツや周辺グルメ情報もあわせてお伝えしますので、思い出に残る青森紅葉旅の参考にしてください。
厳選!青森の紅葉写真スポット10選
1. 奥入瀬渓流(十和田市)
見頃:10月中旬~10月下旬
青森県が誇る絶景スポットの代表格。約14kmにわたって続く渓流沿いには、カエデ、ブナ、ミズナラが色とりどりに染まり、まるで天然の絵画のような美しさを見せてくれます。
撮影のコツ: 早朝(7:00-9:00)の光が差し込む瞬間がベストショット。特に阿修羅の流れ付近では、水の動きと紅葉のコントラストが映える一枚が撮影できます。
- アクセス: JR八戸駅からバスで約2時間、またはJR青森駅からバスで約2時間30分
- 料金: 無料
- 駐車場: あり(マイカー規制期間中は指定駐車場を利用。有料)
- 注意事項: 紅葉シーズンはマイカー規制が実施されます(2025年は10月27日~11月2日)。期間中は指定駐車場に車を停め、シャトルバス(有料)を利用してください。
周辺グルメ: 奥入瀬渓流館などで地元の味覚を楽しめます。
2. 弘前公園(弘前市)
見頃:10月下旬~11月上旬
桜で有名な弘前公園ですが、実は紅葉も絶景。弘前城天守閣と紅葉のコラボレーションは、まさに日本の美を表現した一枚になります。
撮影のコツ: 天守閣を背景にした逆光ショットがおすすめです。日没前後の「金色に染まる時間帯」(16:00頃)や、「弘前城菊と紅葉まつり」期間中(2025年は10月31日~)に実施される夜間ライトアップ(16:00~21:00)開始直後の時間帯が特に美しく撮影できます。
- アクセス: JR弘前駅から徒歩約30分、またはバスで10分
【弘前城菊と紅葉まつり(10月31日~11月9日)情報】
- メイン会場: 弘前城植物園
- 入園料(植物園): 大人320円、小人100円
- 開園時間(植物園): 9:00~20:00(最終入場19:30)
- ※「本丸・北の郭」エリアは通常通り17:00で閉鎖されます。
周辺グルメ: 弘前名物のアップルパイは40店舗以上で味わえます。市内の洋菓子店やカフェで、それぞれの個性豊かなアップルパイをお楽しみください。
3. 八甲田山(青森市)
見頃:9月下旬~10月中旬
※見頃のピークは10月中旬です。10月下旬現在は落葉が進んでいる可能性が高いためご注意ください。
本州最北の紅葉を楽しめるスポット。ロープウェイで山頂駅へ上がると、360度の大パノラマで紅葉を一望できます。
撮影のコツ: ロープウェイからの空撮風ショットと、山頂からの俯瞰ショットの両方を狙いましょう。晴天時の青空と紅葉のコントラストは絶景です。
- アクセス: JR青森駅からバスで約1時間
- ロープウェイ料金: 往復大人2,200円、小人(小学生)700円
※料金は2025年10月現在のものです。以降変更される場合がありますので、公式サイトで最新情報をご確認ください。 - 運行時間: 9:00-16:20(11月上旬まで)、9:00-15:40(11月中旬以降、季節により変動)
- 公式サイト: 最新情報は八甲田ロープウェー公式サイトでご確認ください
周辺グルメ: 山麓駅周辺で地元の味覚をお楽しみいただけます。
4. 白神山地(西目屋村)
見頃:10月上旬~10月中旬
※見頃のピークは10月中旬です。10月下旬現在は落葉が進んでいる可能性が高いためご注意ください。
世界自然遺産に登録された白神山地。ブナの原生林が一斉に黄金色に染まる光景は、他では見ることのできない圧巻の美しさです。
撮影のコツ: 暗門の滝との組み合わせショットがおすすめ。水しぶきと黄金のブナ林のコントラストが幻想的な一枚を演出します。
- アクセス: 弘前駅からバスで約1時間30分
※注意:暗門方面への路線バス「暗門白神号」は2025年10月31日(金)で運行終了予定です。 - 入山料: 無料(一部エリアは入山手続きが必要)
- ガイド: エリアによってはガイド同行が推奨されています
周辺グルメ: 道の駅津軽白神で地元食材を活用したグルメをお楽しみください。
5. 蔦沼(十和田市)
見頃:10月中旬~10月下旬
朝もやに包まれた湖面に映る紅葉は、まるでおとぎ話の世界。SNSで話題になること間違いなしの絶景スポットです。
撮影のコツ: 早朝6:00-7:00の朝もやタイムが勝負。湖面への映り込みを意識した構図で撮影しましょう。三脚必須です。
- アクセス: 奥入瀬渓流から車で約20分
協力金・事前予約制度:
紅葉のピーク時期(2025年は10月23日~11月3日)は、オーバーツーリズム対策のため以下の規制が実施されます。
- 早朝(5:00-7:30):事前予約制
- 協力金:2,000円/人
- 駐車料金(追加):自動車 2,000円/台、バイク 1,000円/台
- 日中(7:30-16:00):予約不要
- 協力金(駐車料金として):自動車 2,000円/台、バイク 1,000円/台、バス 10,000円/台
※徒歩・自転車は無料です。
- 駐車場: あり(紅葉期間中は有料・早朝は要予約)
- 注意事項: 早朝の展望デッキ利用はオンラインでの事前予約・決済が必須です。詳細は十和田市や環境省の公式サイトで必ずご確認ください。
周辺情報: 蔦温泉での宿泊もおすすめです。
6. 岩木山(弘前市)
見頃:10月上旬~10月下旬
津軽富士とも呼ばれる美しい山容と紅葉のコラボが絶景。山麓から山頂まで、標高差による紅葉のグラデーションが楽しめます。
撮影のコツ: 9月下旬であれば、嶽きみ畑と岩木山の組み合わせショットも青森らしさ満点です。夕日に照らされる岩木山も幻想的です。
- アクセス: 弘前駅からバスで約1時間
- 岩木山スカイライン: 通行料金(普通自動車)2,000円
- 岩木山リフト: 料金(往復)大人1,200円
※上記は2025年シーズンの料金です。
※注意:岩木山リフトは2025年10月26日(日)で営業を終了しました。スカイラインも積雪等により10月下旬~11月上旬に冬季閉鎖となるため、訪問前に必ず公式サイトで運行状況をご確認ください。
周辺グルメ: 名物「嶽きみ」(とうもろこし)は甘さ抜群です(旬は8月下旬~9月下旬)。紅葉シーズン中は、麓の直売所などで焼きとうもろこしや加工品が楽しめる場合があります。
7. 中野もみじ山(黒石市)
見頃:10月下旬~11月上旬
「小嵐山」とも呼ばれる紅葉の名所。約130種類の樹木が色とりどりに染まり、まさに自然が作り出したアートです。
撮影のコツ: 中野もみじ山の不動の滝と紅葉の組み合わせが絶景。水の音を感じながら、じっくりとベストアングルを探しましょう。
- アクセス: 弘南鉄道黒石駅から弘南バスで約25~30分、「中野神社前」下車
- 料金: 無料
- 駐車場: あり(無料)
- ライトアップ: 2025年10月18日(土)~11月9日(日)に実施されます。時間:16:30~21:00
周辺グルメ: 黒石名物「つゆ焼きそば」は温泉街ならではのB級グルメです。
8. 薬研渓流(むつ市)
見頃:10月中旬~10月下旬
下北半島の隠れた紅葉スポット。薬研温泉郷を流れる渓流沿いの紅葉は、訪れる人も少なく穴場的存在です。
撮影のコツ: 「かっぱの湯」(足湯)から眺める渓流と紅葉の風景は、風情ある一枚となります。
- アクセス: むつ駅からバスで約50分
- 料金: 散策無料
- かっぱの湯: 無料(足湯として利用可能)
- 注意事項: 「かっぱの湯」は台風被害からの復旧を経て「足湯」として再開されています(2025年10月現在)。全身の入浴はできませんのでご注意ください。利用状況は変わる可能性があるため、訪問前にむつ市観光協会などで最新情報をご確認ください。
周辺グルメ: 薬研温泉郷で地元の山菜料理などをお楽しみいただけます。
9. 城ヶ倉大橋(青森市)
見頃:10月上旬~10月中旬
※見頃のピークは10月中旬です。10月下旬現在は落葉が進んでいる可能性が高いためご注意ください。
全長360mの上路式アーチ橋からの眺望は圧巻。橋上から見下ろす城ヶ倉渓流の紅葉は、まさに絶景のパノラマビューです。
撮影のコツ: 橋の上からの俯瞰ショットと、橋を含めた全体ショットの両方を撮影。特に夕方の斜光が美しい陰影を作り出します。
- アクセス: JR青森駅からバスで約1時間
- 料金: 無料
- 駐車場: あり(無料)
周辺情報: 八甲田山周辺の温泉施設で体を温めることもできます。
10. 芦野公園(五所川原市)
見頃:10月下旬~11月上旬
津軽鉄道と桜で有名なスポットですが、紅葉も見事。園内には太宰治文学碑もあり、文学散歩も楽しめます。
撮影のコツ: 津軽鉄道の列車と紅葉の組み合わせショットがおすすめ。時刻表を確認して、列車が通過する瞬間を狙いましょう。
- アクセス: 津軽鉄道芦野公園駅下車すぐ
- 料金: 無料
- 注意事項: 冬季限定のストーブ列車(12月〜3月運行)は紅葉シーズンには運行していません
周辺グルメ: 駅舎内の「駅舎カフェ」で太宰治をテーマにしたメニューをお楽しみいただけます。
撮影を成功させるための実践的なコツ
天候と時間帯
- ベストタイミング: 晴天の早朝(6:00-8:00)または日没前の斜光が差し込む時間帯(15:00-16:30頃)
- 曇りの日: 色が鮮やかに写るため、意外と良いコンディション
- 雨上がり: 濡れた紅葉は色が濃くなり、より美しく撮影できます
カメラの設定
- 露出補正: 明るめに設定して紅葉の色を鮮やかに
- ホワイトバランス: 「曇り」設定で暖かみのある色調に
- 構図: 三分割法を意識して、バランスの良い構図を心がけましょう
まとめ
青森県の紅葉スポットは、雄大な自然と独特の文化が織りなす、他県では体験できない特別な美しさがあります。本州最北端ならではの早い紅葉時期と、薬研渓流のような比較的落ち着いたスポットから、奥入瀬渓流や蔦沼のような全国的に有名なスポットまで多彩なのが魅力です。人気スポットは大変混雑するため、蔦沼の早朝予約や訪問時間の調整など、事前の計画をおすすめします。
2025年の秋は、ぜひ青森県の紅葉スポットを訪れて、インスタ映えする素敵な写真を撮影してください。地元の温かい人々との出会いや、美味しい郷土料理との出会いも、きっと旅の素晴らしい思い出になることでしょう。
注意事項:
- 各施設の営業時間や料金は変更される場合がありますので、訪問前に公式サイト等で最新情報をご確認ください
- 紅葉の見頃は気候により前後する場合があります
- 混雑が予想されるスポットでは、早めの時間帯の訪問をおすすめします
カメラを持って、青森の秋を満喫する旅に出かけませんか?きっと、フォロワーから羨ましがられる絶景写真が撮影できるはずです。

