雪化粧された美しい街並み、きらめくイルミネーション、そして二人の距離を縮めてくれる寒さ…。青森の冬は、まさにロマンチックなクリスマスデートにぴったりの舞台です。しかし「青森でのクリスマスデート、どこに行けばいいの?」「雪国ならではの楽しみ方は?」そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
本州最北端の青森県だからこそ味わえる、真っ白な雪景色とクリスマスの融合は他では体験できない特別な魅力があります。今回は、青森在住者だからこそ知る穴場スポットから定番の人気エリアまで、クリスマスデートを成功させる秘訣をたっぷりとお伝えします。
青森のクリスマスイルミネーション巡り
青森ベイエリアのロマンチックな夜景
青森ベイブリッジ周辺は、クリスマスシーズンの定番デートスポットです。毎年12月中旬から開催される「あおもり灯りと紙のページェント」では、ねぶたの技法で作られた和紙オブジェ「雪だるま~る」が青森駅前からベイエリアを温かな光で彩ります。一般的なイルミネーションとは異なる、青森ならではの温もりを感じられる灯りが特徴です。
ベイエリアでのおすすめは、アスパム(青森県観光物産館)の有料展望台からの眺めです。地上51mの高さから見渡す青森市街地と陸奥湾の景色は息をのむ美しさ。展望台の営業時間は冬季でも通常19時頃まで営業していますが、日によって変更になる場合もあるため、事前に公式サイトでの確認が必須です。夕暮れ時に訪れて、オレンジ色に染まる空から徐々に街の灯りが輝き始める瞬間を二人で共有するのがおすすめです。19時以降は最上階の「夜空のMUSIC BAR うみとひかり」(23時まで営業)からの夜景も楽しめます。
クリスマスマーケット in アスパム
クリスマスシーズンには、アスパム西側特設会場で「クリスマスマーケット in アスパム」が開催されます。約2万球のLEDで装飾された高さ約10mの大型クリスマスツリーが登場し、青森の冬の夜をやさしく照らします。期間中は冬花火も打ち上げられ、本場ドイツ製の木造ヒュッテやキッチンカーでクリスマスフードやドリンクを楽しむことができます。開催期間や詳細は公式サイトでご確認ください。
弘前公園「冬に咲くさくらライトアップ」の幻想世界
弘前では12月1日から2月末まで、「冬に咲くさくらライトアップ」が開催されます。弘前公園外濠の桜の木にピンク色の照明を当てることで、枝に積もった雪が桜の花のように見える幻想的な光景が広がります。特に雪がたくさん降り積もった夜には、まるで満開の桜を見ているかのような「冬のお花見」が楽しめます。外濠周辺は無料で鑑賞できます。
同時期には「弘前エレクトリカルファンタジー」も開催され、弘前市役所前庭や追手門広場などがイルミネーションで彩られます。明治・大正・昭和に建造されたレトロな洋館がライトアップされる様子は、ロマンチックな夜の散策にぴったりです。点灯時間は日没から21時30分まで(クリスマス期間は延長あり)となっています。
八戸市中心街のきらめく街並み
八戸市中心街では、冬季にイルミネーションイベントが開催されます。八戸ポータルミュージアム「はっち」でのクリスマスイベントや、中心街のストリートを彩るイルミネーションなど、クリスマスムードを盛り上げる企画が楽しめます。中心街には横丁文化も根付いているため、イルミネーション散策の後は、横丁でのディナーを楽しむのもおすすめです。
ロマンチックなディナーレストラン選び
青森市内の特別な夜を演出するレストラン
クリスマスディナーには、青森の新鮮な海の幸と地元食材を活かした料理を楽しめるレストランがおすすめです。青森市内のフレンチレストランでは、陸奥湾産のホタテやひらめ、青森県産黒毛和牛などを使った特別なクリスマスコースが提供されます。
港町ならではの新鮮な海産物を使った料理は、他の地域では味わえない青森ならではのクリスマス体験となります。多くのレストランでクリスマス限定コースを用意しているため、事前に予約を取り、どのような料理が提供されるかを確認することをおすすめします。
津軽料理で味わう特別なひととき
津軽地方の郷土料理を二人で堪能するのも、青森らしいクリスマスデートの楽しみ方です。魚のあらを豪快に使った「じゃっぱ汁」や、津軽地域特有の「津軽そば」、野菜をたっぷり使った「けの汁」など、体の芯から温まる料理は寒い冬の夜にぴったり。地元の日本酒「田酒」や「豊盃」などとともに味わえば、心も温かくなります。
弘前市内には、津軽の伝統的な雰囲気を残した料亭や居酒屋があり、クリスマスシーズンには特別なメニューや雰囲気づくりで迎えてくれます。予約時にクリスマスディナーである旨を伝えれば、より特別な配慮をしてもらえることも多いです。
雪国ならではのアクティビティ体験
スノーアクティビティで二人の絆を深める
青森の雪質は本州屈指の良さを誇り、スキーやスノーボードを楽しむカップルも多くいます。八甲田山や岩木山周辺のスキー場では、12月下旬から3月上旬まで良質なパウダースノーを楽しめます。初心者同士でも、お互いを支え合いながら滑る体験は、二人の距離をぐっと縮めてくれるでしょう。
また、スノーシューハイキングなど、他ではできない雪国体験も青森ならではの楽しみです。冬のアクティビティについては、各施設の営業状況や予約方法を事前に確認することをおすすめします。
温泉で温まる至福のひととき
雪遊びで冷えた体を温める温泉巡りも、青森クリスマスデートの醍醐味です。八甲田山麓の酸ヶ湯温泉や蔦温泉、十和田湖畔温泉など、雪景色を眺めながら入浴できる温泉は格別です。
酸ヶ湯温泉は、160畳もの広さを誇る総ヒバ造りの大浴場「ヒバ千人風呂」が名物です。混浴ですが、女性専用時間(午前8時〜9時、午後8時〜9時など)が設けられているほか、売店で湯あみ着(購入またはレンタル可能)を利用することもできます。なお、衛生管理のため、湯船の中にタオルを入れることは禁止されています。また、湯船に浸かる際は、持ち込みのタオルを巻いたり水着を着用したりすることはできず、施設で販売・レンタルしている湯あみ着のみ着用可能ですのでご注意ください。強酸性の硫黄泉で、雪深い八甲田の中で体を温める贅沢な時間を過ごせます。
特別な宿泊で思い出を作る
奥入瀬渓流沿いのホテルでの贅沢ステイ
奥入瀬渓流沿いに位置するラグジュアリーホテルでは、冬限定の特別なクリスマスプランが用意されています。雪化粧した奥入瀬渓流の絶景を客室から眺められ、まさに二人だけの特別な世界を演出してくれます。館内のレストランでは、青森の食材を使った特別なクリスマスディナーコースも楽しめます。
ホテル周辺では、氷瀑ライトアップツアーや雪上車での森林散策など、冬ならではのアクティビティも充実しており、一泊二日でも十分に青森の冬を満喫できます。宿泊プランや予約については公式サイトでご確認ください。
津軽地方の温泉宿で過ごすほっこり時間
嶽温泉や大鰐温泉など、津軽地方の温泉宿では、アットホームな雰囲気の中でゆっくりとクリスマスを過ごすことができます。雪見露天風呂や津軽の郷土料理、そして温かいおもてなしは、都市部では味わえない特別な体験となります。
多くの温泉宿では12月25日前後に特別なクリスマスプランを用意しており、部屋の飾り付けや特別料理でクリスマス気分を盛り上げてくれます。予約時にクリスマス利用である旨を伝えると、より特別なサービスを受けられることもあります。
青森のクリスマスマーケットとお土産選び
地元工芸品で特別なプレゼント選び
青森には津軽塗やこぎん刺し、ブナコなど、伝統工芸品が数多くあります。クリスマスプレゼントとして、これらの工芸品を選ぶのも青森デートならではの楽しみです。弘前市内の工房では職人の技を間近で見学でき、世界に一つだけの特別なアイテムをオーダーメイドすることも可能です。
特に津軽塗のアクセサリーやこぎん刺しのポーチなどは、実用性もありながら青森の思い出を形に残せるプレゼントとして人気です。製作体験ができる工房もあり、二人で一緒にものづくりを楽しむのも素敵な時間になります。
りんごスイーツとご当地グルメ
青森といえばりんごは欠かせません。クリスマスシーズンには、りんごを使った特別なスイーツが各店で販売されます。アップルパイ、りんごタルト、りんごのロールケーキなど、青森ならではのクリスマスケーキを二人で味わうのも楽しみの一つです。
新青森駅やアスパムでは、青森の名産品を集めたお土産コーナーがあり、りんごジュース、りんご酒、りんごを使った調味料など、青森らしいお土産を手に入れることができます。二人の思い出とともに、家族や友人への青森土産も忘れずに選んでおきましょう。
雪国クリスマスデートの服装と注意点
防寒対策とおしゃれの両立
青森の12月の平均気温は氷点下となることも多く、しっかりとした防寒対策が必要です。しかし、せっかくのクリスマスデートですから、おしゃれも楽しみたいもの。重ね着を基本とし、脱ぎ着しやすい服装を心がけることで、屋内外の温度差にも対応できます。
足元は滑り止めのついた靴が必須です。雪道での転倒は危険なだけでなく、せっかくのデートムードも台無しになってしまいます。おしゃれなスノーブーツやブーツ用の滑り止めアタッチメントを活用すれば、安全とファッションを両立できます。
持ち物チェックリスト
青森の冬のデートでは、携帯カイロ、防水手袋、帽子やマフラーは必需品です。また、雪が降ることも多いため、傘よりも防水性のあるフード付きアウターの方が実用的です。
カメラやスマートフォンは寒さでバッテリーが減りやすくなるため、モバイルバッテリーを持参することをおすすめします。美しい雪景色やイルミネーションをたくさん撮影して、二人だけの特別なクリスマスアルバムを作りましょう。
移動手段の確保について
冬の青森は、激しい降雪や路面凍結が日常茶飯事です。雪道の運転に慣れていない場合、レンタカーでの移動は非常にリスクが高く、おすすめできません。デート中のトラブルを避けるためにも、電車やバスなどの公共交通機関を利用するか、駅から送迎バスが出ている宿泊施設を選ぶのが賢明です。
タクシー配車アプリなども事前に準備しておくと安心です。また、悪天候時には電車やバスのダイヤが乱れることもあるため、余裕を持ったスケジュールを組むことをおすすめします。酸ヶ湯温泉など山間部の施設では、宿泊施設が運行する送迎バスを利用するのが最も安全です。
※本記事で紹介した施設の営業時間・料金・イベント開催期間などは変更になる場合があります。お出かけの際は、必ず各施設の公式サイトで最新情報をご確認ください。
