青森県には、冬の厳しい寒さを温かく彩るイルミネーションスポットが各地に点在しています。ねぶた祭りで培われた和紙の技法を生かした独自のオブジェや、雪景色と光のコラボレーションなど、青森ならではの冬の魅力をお届けします。
青森市内のイルミネーション
あおもり灯りと紙のページェント
- 開催期間:2025年12月12日(金)~2026年2月15日(日)
- 点灯時間:16:00~21:00
- 会場:青森ベイエリア(A-FACTORY、ねぶたの家 ワ・ラッセ、八甲田丸周辺、JR新青森駅新幹線コンコース内)
モノトーンの雪景色の中に、紙と光が織り成す鮮やかな色彩と陰影のコントラストが印象的なイルミネーションです。青森ならではのねぶた製作技術を活かし、市民が手作りした和紙オブジェ「雪だるま~る」が青森駅前からベイエリアを彩ります。
透き通るような冬の空気の中、ねぶた技法で作られた灯りが幻想的な世界を演出。JR新青森駅の新幹線コンコースにもオブジェが設置されており、到着した瞬間から青森の冬の雰囲気を楽しめます。
CHRISTMAS MARKET in アスパム
- 開催期間:2025年12月12日(金)~12月25日(木)(予定)
- 開催時間(月~木):16:00~20:00
- 開催時間(金):16:00~20:30(L.O. 20:00)
- 開催時間(土日・12/24・25):11:00~20:30(L.O. 20:00)
- 会場:青森県観光物産館アスパム
青森の冬を代表するクリスマスイベントです。高さ約10メートルの大型クリスマスツリーには約2万球のLED電球が輝き、冬の夜を華やかに演出します。
1階エントランスには、ねぶた師・竹浪比呂央さん制作の「クリスマスピラミッド」が登場。和紙の優しい灯りが訪れる人々を出迎えます。ホットワインや青森の食材を使ったクリスマスフードを楽しみながら、雪景色を眺められる絶好のスポットです。
- アクセス:JR青森駅から徒歩約8分
弘前市のイルミネーション
冬に咲くさくらライトアップ
- 開催期間:2025年12月1日(月)~2026年2月28日(土)
- 点灯時間:日没~21:30(特定期間は延長あり)
- 会場:弘前公園追手門付近外濠(約500m)
日本一の桜の名所として知られる弘前公園では、冬にも「桜」が楽しめます。外濠沿いの桜の枝に積もった雪をピンク色にライトアップすることで、まるで満開の桜が咲いているかのような幻想的な光景が広がります。
堀の水面に映り込む「逆さ桜」も見どころのひとつ。厳冬期ならではの、静謐で美しい風景を堪能できます。
- アクセス:JR弘前駅からバス約15分「市役所前」下車すぐ、または弘南鉄道中央弘前駅から徒歩約15分
弘前エレクトリカルファンタジー
- 開催期間:2025年12月1日(月)~2026年3月8日(日)
- 点灯時間:日没~22:00(場所により異なる)
- 会場:弘前市役所前庭、弘前公園追手門広場、あずましろ~ど(弘前駅自由通路)など市内各所
弘前市は城下町でありながら、明治大正時代の洋館が数多く点在するハイカラな街。期間中は現存する洋館など市内の文化財施設がライトアップされ、街全体がファンタジックな雰囲気に包まれます。
弘前駅自由通路「あずましろ~ど」のイルミネーションは7:00~24:30まで点灯しており、早朝や深夜の移動時にも楽しめます。洋館と光の競演は弘前ならではの冬の風物詩です。
十和田市のイルミネーション
アーツ・トワダ ウインターイルミネーション
- 開催期間:2025年12月19日(金)~2026年2月22日(日)
- 点灯時間:16:30~21:00
- 会場:十和田市現代美術館前 アート広場
- 入場料:無料
十和田市現代美術館アート広場で毎年開催される人気のイルミネーションイベントです。広場全体を覆い尽くすように設置された約25万球の青色LEDが、まるで青い絨毯のような幻想的な世界を演出します。
巨大な白いお化け「ゴースト」をはじめとした個性的なアート作品が、青い光に包まれて昼間とは違った表情を見せてくれます。光とアートの競演を楽しめる、他にはないユニークなイルミネーションスポットです。
- アクセス:JR七戸十和田駅からバス約40分「官庁街通」下車、徒歩約5分/百石道路下田百石ICから車約30分
- 駐車場:周辺に有料駐車場あり(中央駐車場、西二番町駐車場/200円)
三沢市のイルミネーション
ミサワパンタシア
- 開催期間:2025年11月14日(金)~2026年1月31日(土)
- 点灯時間:17:30~24:00
- 会場:なかよし公園(青森県三沢市中央町2丁目)
- 入場料:無料
三沢市中心部の繁華街にある「なかよし公園」で開催される、今年で10年目を迎えるイルミネーションイベントです。高さ約16メートルのビッグツリーをシンボルに、約13万球のLEDが冬の夜空を幻想的に彩ります。
三沢商業高校の生徒がLEDの配置などを考案しており、フォトスポットも充実。地元に愛されるアットホームな雰囲気が魅力です。
- アクセス:青い森鉄道三沢駅から車約5分
- 駐車場:なし(市内有料駐車場を利用)
平川市のイルミネーション
ひらかわイルミネーションプロムナード
- 開催期間:2025年11月下旬~2026年2月15日(日)(予定)
- 点灯時間:16:30~22:00(特定日は延長あり)
- 会場:平川市役所本庁舎ピロティ、中央公園、弘南鉄道平賀駅前通りなど
約10万球のLEDライトと7色の鮮やかな台湾提灯が冬の平川市を彩ります。台湾提灯は、友好都市である台湾・台中市から取り寄せた本場の提灯を使用しており、異国情緒あふれる光景が楽しめます。
2024年度より、台湾提灯のメイン設置場所は「平川市役所本庁舎1階ピロティ」に変更されました。また、友好親善交流盟約を結ぶ鹿児島県南九州市産の竹を使ったキャンドルが中央公園内園路を照らし、温かみのある光の世界を演出しています。
- アクセス:弘南鉄道平賀駅からすぐ
主要イルミネーション情報まとめ(2025-2026)
| スポット名 | 開催期間 | 点灯時間 |
|---|---|---|
| あおもり灯りと紙のページェント(青森市) | 12/12(金)~2/15(日) | 16:00~21:00 |
| CHRISTMAS MARKET in アスパム(青森市) | 12/12(金)~12/25(木)※予定 | 16:00~20:30 |
| 冬に咲くさくらライトアップ(弘前市) | 12/1(月)~2/28(土) | 日没~21:30 |
| 弘前エレクトリカルファンタジー(弘前市) | 12/1(月)~3/8(日) | 日没~22:00 |
| アーツ・トワダ ウインターイルミネーション(十和田市) | 12/19(金)~2/22(日) | 16:30~21:00 |
| ミサワパンタシア(三沢市) | 11/14(金)~1/31(土) | 17:30~24:00 |
| ひらかわイルミネーションプロムナード(平川市) | 11月下旬~2/15(日)※予定 | 16:30~22:00 |
イルミネーション鑑賞のコツ
防寒対策は万全に
青森県の冬は厳しく、特に夜間は氷点下になることも珍しくありません。十和田市は県内でもトップクラスの寒さを誇る地域です。厚手のダウンジャケット、防寒ブーツ、手袋、帽子は必須アイテム。カイロも複数持参することをおすすめします。
撮影のベストタイミング
日没直後の「マジックアワー」は、空の青さとイルミネーションの光が両方楽しめる絶好の撮影タイミング。12月中旬の日没は16時30分頃ですので、16時過ぎには会場に到着しておくとよいでしょう。
混雑回避
クリスマス直前の週末や年末年始は混雑が予想されます。平日の夜や、開催期間終盤の1月後半~2月は比較的ゆっくり鑑賞できます。
おすすめプラン
青森市内1日コース
午後から青森市に入り、A-FACTORYでりんごスイーツやシードルを楽しんだ後、夕方から「あおもり灯りと紙のページェント」を鑑賞。12月ならCHRISTMAS MARKET in アスパムでホットワインとクリスマスフードを堪能。夜は浅虫温泉で温まるのもおすすめです。
県内周遊プラン
弘前を拠点に、日中は弘前城や洋館巡りを楽しみ、夕方から「冬に咲くさくらライトアップ」と「弘前エレクトリカルファンタジー」を鑑賞。翌日は十和田市へ移動し、十和田市現代美術館でアート鑑賞後、「アーツ・トワダ ウインターイルミネーション」へ。弘南鉄道弘南線を利用すれば、平川市の「ひらかわイルミネーションプロムナード」にも立ち寄れます。
注意事項
開催情報は2025年12月時点のものです。特に「CHRISTMAS MARKET in アスパム」「ひらかわイルミネーションプロムナード」の開始日は公式発表前の予定情報を含みます。天候や諸事情により内容が変更になる場合がありますので、お出かけ前に各主催団体の公式サイトで最新情報をご確認ください。

