はじめに
標高925メートル、八甲田山の懐に佇む秘湯・酸ヶ湯温泉。日本有数の豪雪地帯に湧く名湯として知られていますが、実はグルメや特産品の宝庫でもあることをご存知でしょうか。山の恵みを活かした郷土料理、青森ならではの新鮮な食材、そして温泉地ならではの心温まるおもてなし料理まで、酸ヶ湯温泉周辺には食の魅力が満載です。
今回は、温泉でほっこりした体を更に満たしてくれる、地元民が太鼓判を押す絶品グルメとお土産情報を詳しくご紹介します。
酸ヶ湯温泉の郷土料理を堪能
酸ヶ湯温泉旅館の名物料理
- 住所: 青森県青森市荒川南荒川山国有林酸湯沢50番地
- お食事処「鬼面庵(きめんあん)」営業時間: 10:00~16:30(ラストオーダー16:15)
- 喫茶「ぶな林」営業時間: 11:00~15:00(※営業状況は変更の場合あり。要確認)
- 電話: 017-738-6400
酸ヶ湯温泉旅館のお食事処「鬼面庵(きめんあん)」では、八甲田山の恵みをふんだんに使った郷土料理を味わうことができます。つなぎを一切使用せず、そば粉だけで作られる「酸ヶ湯そば」は、純粋な日本そば独特の食感が自慢です。陸奥湾のいわし焼干を主原料としただし汁が深い旨味を生み出します。
また、青森名物の「生姜味噌おでん」も人気メニュー。体の芯から温まる一品で、温泉と相性抜群です。酸ヶ湯そばに温泉たまごを乗せたメニューなど、バリエーションも豊富です。
喫茶「ぶな林」では、こだわりのコーヒーや「酸ヶ湯温泉たまご」、特製スイーツなどが揃っており、八甲田の美しい景色を眺めながら、くつろぎのひとときを過ごせます。焼きたてのアップルパイやりんごラテも好評です。
※喫茶「ぶな林」は現在、不定期営業の場合がありますので、訪問前にご確認ください。
また、酸ヶ湯温泉旅館では、週末の夜などに名物の「夜泣きそば」が提供されることもあります(実施状況はフロントにて要確認)。温泉に浸かった後の夜食として人気のメニューです。
春から秋にかけては、わらび、ぜんまい、こごみなど、八甲田山で採れる季節の山菜を使った料理も登場します。季節の山菜そばは、この時期ならではの贅沢です。
八甲田山周辺のグルメスポット
八甲田ロープウェー周辺のレストラン
- 所在地: 青森市荒川字寒水沢1-12(八甲田ロープウェー)
- アクセス: 酸ヶ湯温泉から車で約5分
- 電話: 017-738-0343
八甲田ロープウェーの山麓駅にはレストランが、山頂公園駅には軽食がとれる売店・休憩所があります。山麓にある「レストハウス八甲田」等は、カレーや麺類などのメニューが豊富で、絶景を楽しんだ後のランチに最適です。
カレーはじっくりと時間をかけて手づくりされたオリジナルカレー。温泉や雪見ドライブの途中で立ち寄るのに最適な場所です。山頂駅では、樹氷観賞や登山の合間に軽食で一息つくこともできます。
青森名物のりんごスイーツを満喫
道の駅なみおか「アップルヒル」
- 住所: 青森県青森市浪岡大字女鹿沢字野尻2番地3
- 営業時間(おみやげコーナー): 3月16日~11月15日 9:00~19:00、11月16日~3月15日 9:00~18:00
- 営業時間(レストラン): 11:00~16:00(オーダーストップ 15:30)
- 営業時間(産地直売施設): 4月~11月 8:00~18:00、12月~3月 8:00~17:00
- 電話: 0172-62-1170
- アクセス: 酸ヶ湯温泉から車で約60分(国道103号・394号経由)
青森といえばりんご。酸ヶ湯温泉から少し足を延ばして、ぜひ立ち寄りたいのが「道の駅なみおかアップルヒル」です。国道7号線沿いに位置し、青森県の特産であるりんごを中心に、加工品や地場野菜、スイーツなど多彩な商品が揃っています。
人気商品のアップルパイは、青森県産りんごをふんだんに使用した本格派。サクサクのパイ生地の中に、シナモンが効いた甘酸っぱいりんごフィリングがぎっしり。温泉の帰り道に購入して、自宅で温め直せば焼きたての美味しさが蘇ります。
JAフルーツショップでは、りんごソフトクリームも楽しめます。青森県産りんごを使った濃厚なソフトクリームは、さっぱりとした甘さで、温泉上がりの火照った体をクールダウンしてくれます。
レストランでは、地元の食材をふんだんに使った食事が楽しめ、ボリューム満点の五目あんかけラーメンや焼きたてのアップルパイが評判です。青森県産米と地場野菜を使った料理も好評です。
産地直売施設「浪岡アップル友の会」では、地元の農家約90会員が出荷する新鮮な農産物が並び、生産者の名前が記載されており、安全性と品質へのこだわりが感じられます。一升瓶入りのりんごジュースは、お中元などの贈答品や帰省の際のお土産にも人気です。
温泉街で買える特産品・お土産
酸ヶ湯温泉旅館売店
- 営業時間: 7:00~20:00
- 電話: 017-738-6400
酸ヶ湯温泉旅館の売店では、ここでしか購入できない限定商品が豊富に揃っています。
- 「酸ヶ湯の湯の花」:源泉から採取した天然の湯の花。自宅のお風呂に入れれば、酸ヶ湯温泉の効能を家でも体験できます。乳白色のお湯が再現され、硫黄の香りが温泉気分を盛り上げます。
- 「八甲田山菜漬物セット」:地元で採れた山菜を使った手作りの漬物詰め合わせ。わらび、ぜんまい、みずなど、都市部では手に入らない珍しい山菜の漬物が楽しめます。
- 「酸ヶ湯オリジナル手ぬぐい」:人気のお土産。温泉の風景がデザインされた手ぬぐいは、実用性も高く喜ばれること間違いなしです。
アウガ新鮮市場(青森市内)
- 住所: 青森県青森市新町1-3-7 フェスティバルシティ・アウガ地下1階
- 営業時間: 5:00~18:30(店舗により異なる)
- 電話: 017-718-0151(管理事務所)
- アクセス: 酸ヶ湯温泉から車で約45分、青森駅から徒歩1分
帰路の途中で立ち寄りたいのが、青森駅前のアウガ地下1階にある「新鮮市場」です。地元民の台所として親しまれており、鮮魚や海産物加工品、野菜、果物、地酒など、青森の食材が一堂に会しています。
- 青森県産りんごジュース:品種別のものが揃っており、つがる、ふじ、王林など、それぞれ異なる味わいが楽しめます。
- ほたて貝柱:陸奥湾産の新鮮なほたてを乾燥させた高級食材。お酒のおつまみや料理の出汁取りに重宝し、青森の海の恵みを感じられます。
- ねぶた漬:青森を代表する郷土の味。地方発送にも対応しており、保冷剤を大量に入れて厳重に包装してくれるサービスも好評です。
市場内にある郷土料理店「りんご箱」では、新鮮な海鮮丼や定食を味わえるほか、毎日開催される津軽三味線の生演奏(時間は要確認)も楽しめます。広々とした店内で、青森の食と文化を同時に体験できる貴重なスポットです。
人気商品は売り切れることもあるため、早朝の買い物や朝食がおすすめです。
季節限定のおすすめグルメ
春(4月~6月)
雪解けとともに芽吹く山菜が主役の季節です。わらび、ぜんまい、こごみ、たらの芽など、八甲田山麓で採れる新鮮な山菜料理が楽しめます。特に酸ヶ湯温泉旅館「鬼面庵」の季節の山菜そばは、この時期ならではの贅沢です。
道の駅なみおかでは、春先に雪の中で貯蔵した雪むろりんごの販売が始まります。11月に収穫した「サンふじ」を雪中へ埋めて熟成させ、春先に掘り出す特別なりんごで、甘みが増した味わいが人気です。晩春にはりんご花まつりも開催され、四季折々の楽しみが待っています。
夏(7月~9月)
高原野菜を使った料理が充実する季節。レストランでは、地元の新鮮な野菜を使ったサラダや冷製スープが人気メニューとして登場します。道の駅なみおかでは初夏にラベンダーまつりが開催され、美しい紫の花畑を楽しめます。
秋(10月~11月)
りんごの収穫期。道の駅なみおかアップルヒルでは、採れたてのりんごを使ったスイーツや料理が充実します。アップルヒル観光りんご園では10月にりんご狩り体験も楽しめます(8名以上の団体・要予約)。秋にはりんごの収穫祭やもぎ取り体験など、イベントも盛りだくさんです。
冬(12月~3月)
体の芯まで温まる熱々の料理が充実する季節。酸ヶ湯温泉旅館では、生姜味噌おでんなど郷土の味を活かした温かい料理で、雪国ならではの味覚を堪能できます。
道の駅なみおかでは冬に「雪まつり」が開催され、特設コースでのスノーチューブ滑りやそり遊びなど、雪国ならではのアクティビティが家族連れに大人気です。
まとめ
酸ヶ湯温泉周辺は、温泉だけでなくグルメとお土産の宝庫でもあります。八甲田山の恵みを活かした郷土料理から、青森名物のりんごスイーツ、温泉地ならではの特産品まで、旅の思い出を彩る美味しい出会いが待っています。
温泉で心身を癒やした後は、ぜひ地元の味覚も堪能してください。四季折々の食材を使った料理は、きっと青森の自然の豊かさを実感させてくれるでしょう。地元の人々の温かいおもてなしとともに、酸ヶ湯温泉の魅力を五感で感じる旅をお楽しみください。 じゃらんで現在配布中の『青森県クーポン』や『宿クーポン』を見てみる
事前に営業時間や定休日を確認してから訪れることをおすすめします。特に喫茶「ぶな林」など一部施設は営業状況が変動する場合がございますので、お出かけ前に酸ヶ湯温泉旅館(017-738-6400)へお問い合わせいただくと安心です。また、冬季は道路状況が変わりやすいため、最新の交通情報も合わせてチェックしてください。素敵な温泉旅行になりますように!
