🍁 青森県 秋の紅葉スポット＆グルメガイド 2024-2025年版

本州最北端の青森県は、9月下旬から11月上旬にかけて、山から里へと紅葉前線が駆け下りていきます。八甲田山系の雄大な紅葉から、十和田湖・奥入瀬渓流の渓谷美、白神山地のブナ林まで、変化に富んだ紅葉風景が楽しめるのが魅力です。

この記事では、青森県内で特におすすめの紅葉スポット4選と、秋ならではの青森グルメをご紹介します。

📅 最終更新：2025年11月
本記事の料金・営業情報は2025年11月時点のものです。お出かけ前に各施設の公式サイトで最新情報をご確認ください。

🍂 紅葉スポット① 奥入瀬渓流 – 14kmの渓谷美を歩く

見頃：10月中旬〜11月上旬

十和田湖から流れ出る唯一の河川・奥入瀬川沿いに続く約14kmの渓流。「銚子大滝」「阿修羅の流れ」「雲井の滝」など見どころが点在し、紅葉の時期は赤・黄・橙に染まった木々と清流、苔むした岩が織りなす絶景が広がります。

渓流沿いに車道と遊歩道が並行しているため、徒歩でも車でも紅葉を楽しめますが、ゆっくり散策するなら徒歩がおすすめです。下流側（石ヶ戸）から上流側（子ノ口）へ向かうと、緩やかな上り勾配で渓流の流れを眺めながら歩けます。

⚠️ 【重要】紅葉シーズンのマイカー交通規制について
紅葉最盛期には、奥入瀬渓流区間（国道102号）でマイカー交通規制が実施されます。

2025年度の規制：
・期間：2025年10月27日（月）～11月2日（日）の7日間
・時間：平日10:00～16:00／土日9:00～16:00
・区間：惣辺交差点～子ノ口交差点（約10km）

規制期間中はシャトルバス（1日フリーパス1,500円、小学生以下無料）をご利用ください。
詳細は奥入瀬渓流エコツーリズムプロジェクト公式サイトでご確認ください。

📍 アクセス・基本情報

🍂 紅葉スポット② 八甲田山 – 360度の大パノラマ紅葉

見頃：9月下旬〜10月中旬

青森県のほぼ中央に位置する八甲田連峰は、日本百名山の一つ。山頂付近から麓にかけて、約1ヶ月かけて紅葉が下りてきます。ロープウェーで山頂公園駅（標高1,324m）まで上がれば、360度の大パノラマで赤・黄・橙に染まる山肌を一望できます。

山頂公園駅からは「八甲田ゴードライン」と呼ばれる遊歩道が整備されており、約1時間で田茂萢湿原を一周できます。高山植物の宝庫としても知られ、秋は草紅葉も美しいスポットです。

📍 アクセス・基本情報

※強風（風速25m/s以上）や荒天時は運休。毎年11月上旬に機械整備のための作業運休あり。

🍂 紅葉スポット③ 白神山地・暗門の滝 – 世界遺産のブナ林紅葉

見頃：10月中旬〜10月下旬

世界自然遺産・白神山地の青森県側に位置する暗門の滝は、上流から第一の滝（落差42m）、第二の滝（落差37m）、第三の滝（落差26m）の3つの滝で構成される白神山地最大の観光スポットです。暗門川沿いの渓谷ルートを歩きながら、ブナやミズナラが黄金色に染まる原生林の紅葉を楽しめます。

🚨 【重要】通行状況について
暗門渓谷ルートは、大雨による増水や落石の影響を受けやすく、シーズン中でも頻繁に通行止めが発生します。

訪問前には必ずアクアグリーンビレッジANMON公式サイトで当日の通行可否をご確認ください。

代替コース：暗門渓谷ルートが通行止めの場合は、「世界遺産の径 ブナ林散策道」（約2km、所要1〜2時間）がおすすめです。申込不要で自由に散策でき、世界自然遺産のブナ原生林の紅葉を楽しめます。

📍 アクセス・基本情報

🍂 紅葉スポット④ 蔦沼 – 朝焼けに染まる水鏡

見頃：10月中旬〜10月下旬

南八甲田の麓、蔦温泉の裏手にある蔦七沼の一つ。紅葉に染まったブナ林が水面に映り込む「逆さ紅葉」が有名で、特に早朝、朝日が差し込む瞬間は沼全体が黄金色に輝く神秘的な光景が広がります。

蔦沼を含む蔦七沼をめぐる「沼めぐりの小路」（約2.9km、所要約1時間半）も整備されており、ブナの原生林の中を歩きながら複数の沼を楽しめます。

⚠️ 紅葉シーズンの入場制限・協力金について
蔦沼は紅葉シーズン（例年10月下旬～11月上旬）に入場制限と協力金制度が実施されます。

【早朝時間帯（5:00～7:30）】
・蔦沼展望デッキへの入場は事前予約制です
・協力金（2025年度実績）：
　　・展望デッキ入場：1人につき2,000円
　　・駐車場利用：車1台につき2,000円（バイクは1,000円）
　　※車で来訪の場合は、入場料＋駐車料金の両方が必要です

【日中時間帯（7:30～16:00）】
・事前予約不要（ただし駐車場満車の場合は入場不可）
・協力金：車1台2,000円、バイク1台1,000円（徒歩・タクシーは無料）

詳細は十和田市公式サイトでご確認ください。

📍 アクセス・基本情報

※蔦沼は十和田湖から北へ約10km離れた場所にあります。十和田湖畔ではありませんのでご注意ください。

🍎 秋の青森グルメ

🍎 りんご王国の真骨頂「採れたてりんご」

全国生産量の約6割を占める青森りんご。秋は「ふじ」「つがる」「ジョナゴールド」など多彩な品種が旬を迎えます。

おすすめ体験：弘前市りんご公園
約9.7ヘクタールの敷地に約80種・2,300本のりんごが植えられた公園で、8月上旬から11月下旬までりんご収穫体験ができます。

※収穫したりんごは計量後に精算。園地での食べ歩きは不可。

🍲 郷土の味「けの汁」

津軽地方の伝統的な精進料理。大根、にんじん、ごぼう、ふき、わらびなどの山菜・野菜を細かく刻み、大豆や油揚げとともに味噌仕立てで煮込んだ汁物です。寒い季節に体が温まる素朴な味わいが魅力。弘前市内の郷土料理店や道の駅などで味わえます。

🍄 秋の味覚「きのこ料理」

八甲田山麓や白神山地周辺は天然きのこの宝庫。秋には舞茸、なめこ、しめじなどが旬を迎え、地元の食堂や道の駅できのこ汁やきのこ鍋など季節限定メニューが楽しめます。

📋 実用情報

🚗 レンタカー情報

各スポットを効率よく回るにはレンタカーが便利です。JR青森駅、JR弘前駅、JR八戸駅、青森空港、三沢空港周辺に主要レンタカー会社の営業所があります。

紅葉シーズン（10月中旬～11月上旬）は混雑するため、早めの予約をおすすめします。

🚌 公共交通機関

JRバスが青森駅・八戸駅と十和田湖・奥入瀬渓流を結んでいます。八甲田ロープウェーへも青森駅からJRバスでアクセス可能です。紅葉シーズンは臨時便が増発されることもあります。

👕 服装・持ち物

10月の青森は平地でも最高気温15℃前後、山間部は10℃を下回ることもあります。重ね着できる服装と、急な雨に備えた雨具をお持ちください。トレッキングには歩きやすい靴が必須です。

📸 撮影のベストタイム

蔦沼の朝焼けは日の出前後（6:00～7:00頃）、奥入瀬渓流は午前中の柔らかい光がおすすめ。八甲田山は晴れた日の午前中が山肌の紅葉がくっきり見えます。

📅 紅葉カレンダー

※見頃時期は年により前後します。お出かけ前に最新の紅葉情報をご確認ください。