「写真で見て、ずっと憧れていたあの”青”の世界… でも、本当に行ったらガッカリしないかな?」
青森県の秘境、世界遺産・白神山地の麓にたたずむ十二湖・青池。インクを溶かしたかのような、あまりに神秘的なコバルトブルーの絶景は、一度見たら忘れられないほどのインパクトがありますよね。
でも、同時にこんな不安もありませんか?
「山奥みたいだけど、アクセスは大変じゃない?」
「一番きれいに見える季節や時間帯っていつ?」
「駐車場は混む?効率的な回り方ってあるの?」
「せっかく行くなら絶対に失敗したくない!」
わかります。その気持ち、痛いほど。
こんにちは!青森の魅力を発信する「My Aomori Guide」です。
この記事は、そんなあなたの不安をすべて解消し、「十二湖・青池に行って、本当によかった!」と心から思える最高の体験をお約束するために書きました。
この記事一本で、以下のすべてが分かります。
- 青池が最も美しく輝くベストシーズンと時間帯
- 車でも公共交通機関でも迷わないアクセス方法
- 初めてでも安心!感動を120%味わうためのモデルコース
- 知らなきゃ損する、周辺のおすすめランチ&お土産情報
もうたくさんのサイトを巡る必要はありません。
さあ、この記事をガイドブック代わりに、神秘の絶景への旅を始めましょう!
旅の前に知っておきたい!十二湖・青池の基本情報
まずは、青池への旅を計画する上で欠かせない基本情報をサクッと押さえておきましょう!
Q1. そもそも「十二湖・青池」ってどんな場所?
十二湖は、青森県西津軽郡深浦町にある、世界自然遺産「白神山地」の西側に位置する、大小33の湖沼群の総称です。「十二湖」という名前は、大崩展望所から見下ろした際に12の湖が見えたことに由来すると言われています。江戸時代(1704年)の大地震によって山崩れが起こり、沢がせき止められて形成されたと考えられています。
その中でも、ひときわ有名なのが「青池」。
なぜこんなに青いのか、実はまだ科学的に完全には解明されていません。高い透明度と水中の成分が光の特定の波長を反射・吸収することで、あの神秘的な青色が生まれると言われていますが、そのメカニズムには未だ謎が多く残されています。
この「謎めいた美しさ」こそが、青池が人々を惹きつけてやまない最大の魅力なのです。
Q2. いつ行くのがベスト?見頃の季節と時間帯
青池の美しさは、訪れる季節や時間帯によって大きく変化します。ベストタイミングを狙って、最高の景色を堪能しましょう。
ベストシーズン: 5月下旬~8月
木々の緑が最も鮮やかになり、青池の「青」とのコントラストが息をのむほど美しい季節です。特に新緑が眩しい初夏は最高におすすめ!
紅葉シーズン: 10月中旬~下旬
燃えるような紅葉と青池が織りなす景色は、まるで絵画のよう。ただし、1年で最も混雑する時期なので、覚悟が必要です。
ベストな時間帯: 晴れた日の午前中(特に午前7時~11時頃)
一般的に太陽光が真上から差し込む正午前後が推奨されますが、実は朝早い時間帯も狙い目です。太陽の角度が低いことで光が斜めに差し込み、より一層青の深みと透明感が際立つことがあります。観光客が少ない静かな時間帯に、神秘的な雰囲気を独り占めできるかもしれません。遅くとも午後2時頃までには訪れるのがおすすめです。
⚠️ 冬季(12月~3月)の注意点
積雪のため、青池へ続く遊歩道は閉鎖されます。安全に観光できるのは、例年4月上旬から11月下旬までです。冬の旅行を計画している方はご注意ください。(ガイド同行であれば散策可能な場合があります)
Q3. どうやって行く?アクセス方法まとめ
青池へのアクセスは、主に「車(レンタカー)」か「公共交通機関」になります。
🚗 車(レンタカー)で行く場合(一番おすすめ!)
自由度が高く、周辺観光もしやすいので断然おすすめです。
ナビ設定: 「森の物産館キョロロ」を目指しましょう。青池のすぐ手前にある大きな駐車場です。
- 住所:青森県西津軽郡深浦町松神字松神山1-56
- 電話:0173-77-2781
所要時間の目安:
- 青森市内から:約2時間30分
- 弘前市内から:約2時間
- 新青森駅から:約2時間20分
駐車場情報:
- 料金: 無料(※以前は有料(500円)でしたが、2024年度より無料開放されました)
- 収容台数:普通車123台・大型バス5台
- 営業時間: 4月上旬~10月は8:00~18:00、11月は8:30~17:00
- 休業期間:12月1日~3月下旬
注意点: 無料になったため、紅葉シーズンなどの繁忙期は早い時間帯に満車になる可能性がより高まっています。特に週末は午前9時前の到着を目指すと安心です。
🚃 公共交通機関で行く場合
本数が少ないため、事前の時刻表チェックが必須です。
- JR五能線「十二湖駅」で下車
- 駅から弘南バス「十二湖線(奥十二湖行き)」に乗車(約15分)
- 「奥十二湖駐車場」バス停で下車。目の前が駐車場です
※バスは4月~11月のみ運行(降雪により運行期間が変わる場合があります)
【これ一本で完璧!】青池・十二湖 満喫モデルコース(所要時間:約90分)
さあ、いよいよ青池散策へ出発です!
初めての方でも迷わず、十二湖の魅力を最大限に楽しめる「王道コース」をご紹介します。
準備するもの
- 服装: 歩きやすいスニーカー必須。森の中は涼しいので、夏でも羽織るものが一枚あると便利。
- 持ち物: 飲み物、虫よけスプレー(特に夏)、雨具(山の天気は変わりやすい)

【9:00】森の物産館キョロロ 駐車場に到着
まずは拠点となる「森の物産館キョロロ」の駐車場に車を停めましょう。ここには綺麗なお手洗いやお土産屋さん、軽食コーナーがあります。散策前にトイレを済ませておくと安心です。コインロッカーもあるので、不要な荷物は預けて身軽になりましょう。
【9:10】散策スタート!まずは「鶏頭場の池」へ
駐車場の奥にある遊歩道の入り口から散策開始!
ウッドチップが敷かれたふかふかの道を歩いていくと、まず見えてくるのが「鶏頭場の池(けとばのいけ)」です。青池ほど有名ではありませんが、透明度が高く、水面に映るブナの木々がとても美しい池です。ここでまず、十二湖の自然の美しさに心を慣らしましょう。
【9:20】いよいよ神秘の「青池」とご対面!
鶏頭場の池を過ぎ、ブナの原生林に包まれた小道を数分歩くと…突然、視界が開け、信じられないほどの「青」が目に飛び込んできます。
「うわぁ…!」
きっと、誰もがそう声を漏らしてしまうはず。
写真で見るのとは比較にならない、吸い込まれそうなほどの深い青。水底に沈む朽ちたブナの大木までくっきりと見える、驚異的な透明度。ぜひ、展望デッキから色々な角度で眺めて、その神秘的な姿を心に焼き付けてください。
📸 スマホでもOK!感動写真の撮影術
- 偏光(PL)フィルターを使おう: スマホ用のクリップ式フィルターを使うと、水面の反射が消えて、より深い青が撮れます!数百円〜千円程度で買えるのでおすすめ。

- 少し暗めに撮る: スマホの画面をタップして太陽マークを少し下にスライドさせ、露出(明るさ)を少し下げると、色が濃く写ります。
- 構図を意識する: 手前の緑や木の枝を少し入れると、奥行きのある写真になりますよ。
【9:40】隠れた名所「沸壺の池」と十二湖庵
青池の感動に浸ったら、散策路をさらに奥へ進んでみましょう。
5分ほど歩くと、青池に勝るとも劣らない透明度を誇る「沸壺の池(わきつぼのいけ)」が見えてきます。この池の脇には「十二湖庵」というお茶屋さんがあり、お抹茶とお菓子をいただけます。
沸壺の池の湧き水は「青森県の名水」「平成の名水百選」にも選ばれており、その湧き水で点てたお抹茶は、格別の味わい。森の静寂の中で一服すれば、最高の贅沢時間になること間違いなしです。
十二湖庵の営業情報:
- 営業時間:9:00~16:30頃(公式サイトでは9:30~16:00との記載もあるため、目安としてください)
- 定休日:期間中無休(ただし、悪天候時や都合により臨時休業の場合あり)
- 料金:心づけ制(気持ちの分だけ料金箱に)
- 営業期間:4月中旬~11月上旬
※以前は水曜日が定休日でしたが、現在は基本的に期間中無休で営業されています。ただし、山の天気は変わりやすく、臨時でお休みになることもあります。訪問前に確認したい場合は、森の物産館キョロロ(0173-77-2781)に問い合わせてみるのが確実です。
【10:30】駐車場へ戻り、散策終了
十二湖庵で休憩したら、来た道を通って駐車場へ。約90分の散策、お疲れ様でした!
もっと楽しむ!周辺のおすすめランチ&お土産
散策でお腹が空いたら、十二湖ならではのグルメを楽しみましょう!
ランチにおすすめ!「アオーネ白神十二湖」
青池から車で5分ほどの場所にあるリゾート施設「アオーネ白神十二湖」。ここのレストラン「アカショウビン」では、地元の食材を使った美味しいランチがいただけます。
私のおすすめ: 「元祖 深浦マグロステーキ丼」(価格は各店舗にお問い合わせください)。三つの小どんぶりで刺身・片面焼き・両面焼きのマグロが楽しめるご当地グルメです!
営業情報:
- ランチタイム:11:00~15:00(14:30ラストオーダー)
- 営業期間:レストラン営業(ランチ・ディナー):4月中旬~11月中旬頃
- 冬季ランチ営業:12月~3月
- 電話:0173-77-3311
- 住所:青森県西津軽郡深浦町松神字下浜松14
※営業期間や時間は変動する可能性があるため、訪問前に公式サイトを確認するか、直接お電話で問い合わせることを強くおすすめします。
お土産は「森の物産館キョロロ」で!
散策のスタート地点だった「キョロロ」には、ユニークなお土産がたくさん。
- 定番: 神秘の青を再現した「青池ソフトクリーム」(ヨーグルト味でさっぱり!)。
- お土産に: 青池の色をイメージした「青池サイダー」や、地元特産品のふかうら雪人参を使った商品も人気です。
営業情報:
- 営業時間:4月上旬~10月は8:00~18:00、11月は8:30~17:00
- 休業期間:12月1日~3月下旬
- キャッシュレス決済対応(クレジットカード、電子マネー、QRコード決済)
よくある質問(Q&A)
Q. トイレはどこにありますか?
A. 「森の物産館キョロロ」の駐車場と、散策路の途中にある「十二湖庵」にあります。散策前にキョロロで済ませておくのがおすすめです。
Q. 電波は入りますか?
A. 駐車場周辺は入りますが、遊歩道の中はキャリアによって電波が入りにくい場所があります。地図などは事前にダウンロードしておくと安心です。

Q. ベビーカーや車椅子でも行けますか?
A. 遊歩道は未舗装でアップダウンもあるため、ベビーカーや車椅子での散策は残念ながら困難です。
Q. 十二湖庵は本当に無料ですか?
A. 料金は決まっていませんが、「心づけ(お気持ち)」を納めるシステムです。無料というわけではなく、お抹茶とお菓子をいただいた後、感謝の気持ちとして備え付けの料金箱にお金を納めます。金額に決まりはありませんので、ご自身の気持ちに合った額をお納めください。この心づけが、お茶屋さんの運営や環境維持に繋がります。
まとめ:最高の思い出を、神秘の青池で
いかがでしたか?
世界遺産・白神山地が育んだ奇跡の絶景、十二湖・青池。
その神秘的な青色は、きっとあなたの旅のハイライトとなり、一生忘れられない思い出として心に刻まれるはずです。
この記事でご紹介したモデルコースやポイントを参考にすれば、初めての方でも、不安なく、そして最大限にその魅力を味わうことができます。
さあ、カメラと少しの冒険心を持って、息をのむほどの”青”の世界へ。
あなたの青森旅行が、最高に素敵なものになることを心から願っています!
青池周辺での宿泊もおすすめ!
夕暮れや早朝の静かな青池を楽しむなら、近くでの宿泊が最高です。アオーネ白神十二湖での宿泊や、絶景の温泉「不老ふ死温泉」も十二湖から車で約30分ほどの距離にあり、日本海に沈む夕日を眺めながら入る露天風呂は格別です。十二湖散策とセットで宿泊プランを組むのもおすすめです。