導入部:青森県で赤ちゃんと楽しむ施設選びのポイント
青森県は、豊かな自然と色彩豊かな伝統文化に彩られた魅力的なエリアです。この地で赤ちゃんと過ごす時間は、家族にとってかけがえのない思い出になります。しかし授乳スペースやおむつ交換台、安全に遊べる場所など、乳児向けの設備が十分な施設を選ぶことが欠かせません。
県も「あおもり子育て応援パスポート」制度などを通じて、官民一体で子育て環境の拡充を進めています。近年は公共・民間双方で赤ちゃん連れに優しい設備が着実に増え続けており、乳児期から快適に利用できる施設が県内各地に点在しています。
本稿では、青森県内の赤ちゃん連れにおすすめの施設を
「文化・芸術施設」「科学・学習施設」「自然体験施設」「屋内遊戯施設」「複合商業施設」
の5カテゴリーに分けて紹介します。各施設では、赤ちゃん向けの設備やサービス、利用者の声、訪問時の注意点などを網羅しました。青森の四季の魅力を赤ちゃんとともに体験するための参考にしていただければ幸いです。
1 文化・芸術に触れる:赤ちゃんの感性を育む施設
1‑1 青森県立美術館(青森市)
ポイント
- 乳幼児も快適に過ごせるようインクルーシブな鑑賞環境づくりを推進
- 2階に靴を脱いでくつろげる常設キッズルーム
- 授乳室(個室2室)・おむつ交換台(男性トイレにも設置)・ベビーカー無料貸出
- 0歳から参加できるワークショップや、ベビーカーでゆったり回るツアーを不定期開催

利用者の声
「美術館なのに赤ちゃん歓迎の雰囲気で驚きました。カラフルな現代アートの展示は3か月の子どもも目で追って刺激になったようです」(青森市・佐々木さん)
訪問メモ
- 開館 9:30‑17:00(最終入館16:30)/月曜休館
- 平日午前中は比較的空いていて、授乳室も余裕あり
- レストラン「4匹の猫」にベビーチェアあり
1‑2 ねぶたの家 ワ・ラッセ(青森市) [1]
ポイント
- 祭りで実際に運行した大型ねぶた4台を常設展示
- 本番より照明と音量を抑え、赤ちゃんでも安心して見学可能
- 週末は囃子実演やミニねぶた作り体験を実施
- 授乳室・おむつ交換室・ベビーカー移動しやすいバリアフリー設計

利用者の声
「カラフルなねぶたの造形に赤ちゃんがじっと見入っていました。優しいお囃子の音も心地良さそうでした」(青森市・田村さん)
訪問メモ
- 青森駅から徒歩5分
- 混雑を避けたい場合は平日午前が狙い目
- 特定日には親子向け特別演出を実施することも(公式サイト要確認)
1‑3 青森県立郷土館(青森市)
ポイント
- 「わくわくたいけん室」で柔らかな素材の展示に触れられる [5]
- 授乳室(電子レンジ付き)・おむつ台・ベビーカー貸出
- 郷土玩具「こけし」を使った触感体験やおはなし会を定期開催
利用者の声
「昔の織物の手触りに赤ちゃんが喜んでいました。祖父母と三世代で楽しめました」(弘前市・山田さん一家)
2 科学・学習施設:赤ちゃんの好奇心を刺激
2‑1 青森県立三沢航空科学館(三沢市) [2]
ポイント
- 大空をテーマにした「そらとぶひろば」はハイハイ期の赤ちゃんにも人気
- 授乳室(個室2室)・おむつ台・ベビーカー貸出
- 大人入館料 700円(2025年4月改定)/未就学児無料
- プラネタリウム追加510円 [3]

利用者の声
「星空の投影に6か月の息子が目を輝かせていました」(八戸市・田中さん)
2‑2 八戸市水産科学館マリエント(八戸市) [6]
ポイント
- 0歳から遊べるプレイスペース「ファミリールーム」やタッチプール
- 入館料 大人600円/未就学児無料
- 授乳室・おむつ台・離乳食持ち込み可
2‑3 青森県立図書館(青森市)
ポイント
- 防音設計の「おはなしのへや」で赤ちゃんが声を出しても安心
- 絵本専門エリアに乳幼児向け約3,000冊
- 授乳室・おむつ台完備/入館無料
3 自然体験施設:四季を感じるお散歩スポット
施設 | 特徴 | 赤ちゃん向け設備 |
---|---|---|
青い森公園(青森市) | 四季折々の自然、美しい芝生広場 | 屋内休憩所に授乳スペース・おむつ台 |
道の駅 ゆーさ浅虫(青森市) | キッズコーナーゆーさ、浅虫水族館とセットで一日満喫 | 授乳室・給湯器・ベビーカー貸出 [4] |
道の駅よこはま(横浜町) | 菜の花畑と風車の絶景、離乳食づくり教室 | 授乳室・おむつ台・赤ちゃんふれあいコーナー |

4 屋内遊戯施設:天候を気にせず遊べる
施設 | 開催プログラム | 主な設備 |
---|---|---|
アピオあおもり | 子育てサロン・ベビーマッサージ | 授乳室・おむつ台・ベビーカー貸出 |
青森市中央市民センター | あおもり子育てひろば・発達相談 | 授乳室・おむつ台・絵本コーナー |
弘前市まちなか情報センター | 弘前子育て応援ひろば | 授乳室・おむつ台・ベビーカーOK |

5 複合商業施設:買い物と遊びを両立
施設 | 見どころ | 便利ポイント |
---|---|---|
青森県観光物産館アスパム | 三角形のランドマーク、13階展望台 | 授乳室・おむつ台・ベビーカー貸出 [7] |
イオンモール下田 | 東北最大級モール、キッズパーク | 各階赤ちゃん休憩室・ベビーカー無料 |
八戸ポータルミュージアム「はっち」 | 地元文化×子育て支援、赤ちゃんとアート | 授乳室・おむつ台・柔らか遊具 |

まとめ:赤ちゃんと巡る青森をもっと楽しむコツ
- 季節に合わせて行き先を選ぶ
- 春:弘前公園の桜+まちなか情報センターで休憩
- 夏:ゆーさ浅虫や美術館で涼しく過ごす
- 秋:紅葉の青い森公園、ワ・ラッセのオフシーズン見学
- 冬:アピオあおもりやイオンモール下田など屋内中心
- 月齢・発達段階に合う施設を選ぶ
- 0‑3か月:県立図書館の読み聞かせスペースなど静かな環境
- 4‑7か月:ワ・ラッセの色彩豊かな展示、水槽のあるマリエント
- 8‑12か月:航空科学館のプレイスペース、青い森公園の芝生
- 事前確認と持ち物準備を徹底
- 営業時間・休館日・天候による変更は公式HPで確認
- 着替えやタオルを多めに、離乳食やミルクは持参が安心
- お得な制度を活用
- 「あおもり子育て応援パスポート」で割引や特典をチェック
- 年間パスポートや周遊チケットでリピート利用をお得に
青森では2025年までに全公共施設へ授乳室とおむつ交換台を整備する「赤ちゃんフレンドリー計画」が進行中です。オンライン予約や混雑状況のリアルタイム配信なども拡充され、赤ちゃん連れのお出かけはさらに快適になるでしょう。自然・文化・食を存分に味わいながら、家族の絆を深める旅をお楽しみください。
【参考文献】
[1] 青森県観光情報サイト「ねぶたの家 ワ・ラッセ 施設案内」
[2] 青森県立三沢航空科学館「入館料改定のお知らせ」(2025‑04‑01)
[3] 同館「プラネタリウム利用案内」(2025‑02‑15)
[4] 道の駅浅虫温泉ゆ~さ浅虫「施設ガイド」
[5] 青森県立郷土館「わくわくたいけん室のご案内」
[6] 八戸市水産科学館マリエント「施設紹介」
[7] 青森県観光物産館アスパム「館内利用Q&A」