【重要】津軽三味線会館の営業期間について
津軽三味線会館(五所川原市金木町)は、12月1日から翌年3月31日まで冬季休館となります。冬の期間中に体験を希望される場合は、通年営業している「津軽藩ねぷた村(弘前市)」のご利用をご検討ください。
青森を代表する伝統芸能「津軽三味線」の力強い音色を、一度は生で聞いてみたいと思ったことはありませんか?実は、観光で青森県を訪れた際に、その場で津軽三味線を体験できる施設があるんです。「楽器なんて触ったことがない」「音楽の知識がまったくない」という方でも、プロの指導のもと津軽三味線の基本を学び、実際に演奏を体験することができます。
今回は、青森県内で参加できる津軽三味線体験レッスンについて、初心者の方でも安心して参加できるよう、詳しくご紹介します。津軽三味線発祥の地・五所川原市金木町や、弘前市で体験できる施設の情報をお届けします。
津軽三味線体験の魅力とは
津軽三味線は、青森県津軽地方で生まれた弦楽器です。通常の三味線とは異なり、力強く激しいバチさばきが特徴で、聞く人の心を揺さぶる迫力ある音色を奏でます。
体験レッスンの最大の魅力は、津軽三味線の歴史や文化背景を学びながら、実際に楽器に触れて演奏できることです。指導してくださるのは、津軽三味線の本場で活躍するプロの演奏家の方々。初心者でも分かりやすく、丁寧に教えていただけます。
また、青森の文化をより深く理解できるのも大きなメリットです。津軽三味線の演奏を通じて、青森の人々の生活や風土、そして音楽に込められた思いを肌で感じることができるでしょう。
青森県内のおすすめ津軽三味線体験施設
津軽三味線会館(五所川原市金木町)【4月〜11月のみ営業】
津軽三味線の発祥の地として知られる五所川原市金木町にある「津軽三味線会館」では、プロの演奏者から直接指導を受けることができます。
津軽三味線の始祖とされる仁太坊(秋元仁太郎)がこの金木町の出身であることから、まさに津軽三味線のルーツを訪ねる体験となります。
⚠️ 冬季休館のお知らせ
津軽三味線会館は12月1日〜3月31日まで休館です。冬季に訪問を予定されている方はご注意ください。
体験レッスン詳細
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 体験時間 | 30分 |
| 料金 | 1名 5,000円(2名以降は1名につき500円加算) ※入館料別 |
| 実施時間 | 4月〜11月:15:30〜17:00の間 |
| 予約 | 7日前までに要予約 |
| 備考 | 三味線は13丁あり。14名以上は15分ずつ交代 |
施設情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 青森県五所川原市金木町朝日山189-3 |
| 電話 | 0173-54-1616 |
| 入館料 | 一般600円、高・大学生400円、小・中学生250円 |
| 営業期間 | 4月1日〜11月30日(12月〜3月は冬季休館) |
| 生演奏 | 1日5回(10時、11時、13時、14時、15時)各20分 |
| アクセス | 津軽鉄道金木駅から徒歩約7分 |
体験レッスンでは、津軽三味線の持ち方から基本的なバチの使い方まで、プロの演奏者が丁寧に指導してくれます。太宰治記念館「斜陽館」との共通券(一般1,000円)もあるため、文学と音楽の両方を楽しむ観光プランもおすすめです。
津軽藩ねぷた村(弘前市)【通年営業】
弘前市にある「津軽藩ねぷた村」でも、津軽三味線の演奏体験が可能です。こちらは弘前ねぷたの展示や津軽の民工芸品も楽しめる総合観光施設で、津軽の文化をまるごと体験できます。通年営業しているため、冬季に津軽三味線体験を希望される方にはこちらがおすすめです。
体験レッスン詳細
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 体験時間 | 30分 |
| 料金 | 2,000円(津軽藩ねぷた村入村券付) |
| 開始時間 | 9:50、11:30、13:30、15:10から選択 |
| 予約 | 前々日までに要予約(前日は電話で空き確認) |
| 受入人数 | 1〜40名 |
※体験の開始時間や料金は改定される場合があります。予約時に必ず最新情報をご確認ください。
施設情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 青森県弘前市亀甲町61 |
| 電話 | 0172-39-1511 |
| 営業時間 | 9:00〜17:00(最終入場17:00、閉館17:30) |
| 入村料 | 一般600円、高・中学生400円、小学生300円、幼児100円 |
| アクセス | JR弘前駅から土手町循環バスで約15分「津軽藩ねぷた村」下車(運賃150円〜 ※最新運賃は弘南バス公式サイトでご確認ください) |
津軽藩ねぷた村では、体験の他にも毎日津軽三味線の生演奏を聴くことができます。マイクを通さない「生音」で津軽三味線を聴けるのが特徴で、心の奥底まで響きわたる音色を堪能できます。
※4月15日〜30日の期間は体験レッスンを実施していません。
体験レッスンの流れと内容
レッスン開始前の準備
体験レッスンは通常、津軽三味線の歴史や特徴についての説明から始まります。指導者の方が、津軽三味線が生まれた背景や、他の三味線との違い、演奏スタイルの特徴などを分かりやすく説明してくれます。
次に、楽器の各部分の名称や役割について学びます。津軽三味線は「胴」「棹」「糸巻き」「駒」など、様々な部品から構成されており、それぞれに重要な役割があります。
基本的な演奏技法の習得
実際の演奏体験では、まず正しい座り方と三味線の持ち方から学びます。津軽三味線は通常の三味線とは持ち方が少し異なるため、最初は戸惑うかもしれませんが、講師の方が一人ひとり丁寧に指導してくれます。
次に、バチ(撥)の持ち方と基本的な弾き方を練習します。津軽三味線のバチは大きく重いため、最初は扱いに慣れが必要ですが、正しい持ち方をマスターすれば、力強い音色を出すことができます。
簡単な演奏への挑戦
基本の構えに慣れてきたら、実際に音を出す練習に入ります。30分という限られた時間ではありますが、津軽三味線の基本的な音の出し方を体験し、その独特の響きを自分の手で生み出す感動を味わうことができます。
予約方法と注意点
予約の取り方
津軽三味線体験レッスンは、いずれの施設も事前予約が必須です。
- 津軽三味線会館: 7日前までにメール・FAX・電話で予約
- 津軽藩ねぷた村: 前々日までにメール・FAXで予約(前日は電話で空き確認)
観光シーズンは予約が取りにくいことがあるため、旅行の日程が決まったら早めに予約することをおすすめします。
キャンセルについて
津軽三味線会館では、当日キャンセルの場合は全額(5,000円)がキャンセル料となります。キャンセルの場合は、利用日の前日17:00までに連絡が必要です。
体験レッスン参加時の注意点
- 服装について
津軽三味線の演奏は座って行うことが多いため、動きやすい服装での参加をおすすめします。特に女性の方は、タイトなスカートよりもパンツスタイルの方が演奏しやすいでしょう。 - 持ち物
楽器はレンタルできるため、特別な持ち物は必要ありません。カメラでの記念撮影が可能かどうかは、事前に各施設にご確認ください。
青森市内で津軽三味線を楽しむ方法
青森市内では体験レッスンを提供する施設は限られていますが、津軽三味線の生演奏を鑑賞できる場所があります。
青森県観光物産館アスパム
青森駅から徒歩約8分の「アスパム」では、津軽三味線の演奏を無料で楽しめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開催日 | 土曜日・日曜日・祝日(冬季1月〜3月に開催予定) |
| 時間 | 11:30〜、13:30〜、14:30〜(各回約15分) |
| 場所 | 1階フォレステージ |
| 料金 | 無料 |
| 問合せ | 017-735-5311 |
※直近の開催スケジュールは公式サイトをご確認ください。イベント等により休止となる場合があります。
津軽三味線が聴ける居酒屋
青森市内の居酒屋では、食事をしながら津軽三味線の生演奏を楽しめるお店があります。郷土料理と地酒を味わいながら、本場の演奏を堪能できます。演奏時間や実施日は店舗によって異なりますので、事前に確認のうえ訪問されることをおすすめします。
体験後の楽しみ方
津軽三味線ライブ鑑賞
体験レッスンで津軽三味線の魅力を知った後は、プロの演奏をじっくり聴いてみましょう。体験で学んだ基本を踏まえてプロの演奏を聴くと、その技術の高さや表現の奥深さをより実感できるはずです。
関連する観光スポット巡り
- 五所川原市金木町を訪れた場合
津軽三味線会館の周辺には、太宰治記念館「斜陽館」や芦野公園など、見どころが多数あります。冬季は会館での体験はできませんが、津軽鉄道の名物「ストーブ列車」(12月〜3月運行)に乗って雪景色を楽しむ観光は大変おすすめです。 - 弘前市を訪れた場合
津軽藩ねぷた村から弘前城までは徒歩圏内です。桜の季節には弘前公園の桜まつりと合わせて楽しむことができます。
まとめ
津軽三味線の体験レッスンは、青森県の文化を深く知るための素晴らしい機会です。
| 施設名 | 所在地 | 体験料金 | 営業期間 |
|---|---|---|---|
| 津軽三味線会館 | 五所川原市金木町 | 5,000円〜(30分) | 4月〜11月のみ |
| 津軽藩ねぷた村 | 弘前市 | 2,000円(30分・入村券付) | 通年 |
⚠️ 冬季(12月〜3月)に訪問される方へ
津軽三味線会館は冬季休館のため、この期間に体験を希望される場合は津軽藩ねぷた村(弘前市)をご利用ください。
いずれの施設も事前予約が必要ですので、旅行の計画を立てる際には早めに予約を入れることをおすすめします。津軽の大地で生まれた力強い音色を、ぜひご自身の手で奏でてみてください。
※本記事に掲載している施設情報は取材時点のものです。営業時間、定休日、料金、バス運賃等は変更される場合がありますので、訪問前に各施設の公式サイト等で最新情報をご確認ください。
お問い合わせ先
- 津軽三味線会館: 0173-54-1616 (http://www.kanagi-gc.net/syami/)
- 津軽藩ねぷた村: 0172-39-1511 (http://neputamura.com/)
- 青森県観光物産館アスパム: 017-735-5311 (https://www.aomori-kanko.or.jp/aspam/)
