「あぁ、本当に美味しい魚が食べたい…」
都会の喧騒の中、ふとそんな衝動に駆られることはありませんか?
こんにちは!自称「青森の海鮮を愛してやまない食いしん坊ライター」です。これまで何度も青森に足を運び、その季節、その場所でしか味わえない最高の味を追い求めてきました。
この記事に辿り着いたあなたは、きっと私と同じ食いしん坊のはず。
「せっかく青森まで行くなら、絶対に後悔したくない」
「大間のマグロって、本当にそんなに美味しいの?」
「効率よく、最高の海鮮グルメを巡るにはどうしたらいい?」
わかります、その気持ち。
そこで今回は、私が時間とお金をかけて辿り着いた「青森の海鮮を味わい尽くすための、2泊3日究極のドライブモデルコース」を、私の情熱と偏愛を込めてご紹介します!
このプランは、単に観光地を巡るだけのものではありません。太平洋、津軽海峡、陸奥湾という3つの海の恵みを、最も美味しい形で、最高のタイミングで味わうための戦略的なルートです。
この旅が終わる頃には、あなたの「美味しい」の基準が、きっと変わってしまうはず。
さあ、生涯忘れられない美食旅へ、一緒に出かけましょう!
はじめに:この旅の概要と心構え
この2泊3日の旅は、レンタカー利用が前提です。特に広大な下北半島を効率よく巡るには、車が必須。最高の食体験のため、少しだけ運転を頑張りましょう!
【旅のハイライト】
- 八戸エリア: 活気あふれる市場と、脂がのった「八戸前沖さば」
- 青森市エリア: 自分だけの海鮮丼を作る「のっけ丼」と、陸奥湾の絶品ホタテ
- 下北半島エリア: 本州最北端で出会う、憧れの「大間まぐろ」
【ざっくり予算感(1人あたり)】
- 食費: 30,000円〜50,000円(お酒や食べる量によりますが、せっかくなので奮発推奨!)
- 宿泊費: 20,000円〜40,000円(2泊分)
- 交通費: 新幹線代+レンタカー代(2泊3日で20,000円前後〜)
- 合計: 約70,000円〜 を目安に
【重要な事前準備】
- 大間のマグロ店: 必ず事前予約を!特に週末や観光シーズンは1ヶ月前の予約推奨
- レンタカー: 八戸駅周辺で早めの予約を
- 各施設の営業日確認: 定休日や季節営業に注意
⚠️移動時間についてのご注意
記事内に記載している移動時間は、交通状況が良い場合のおおよその目安です。特に下北半島は信号の少ない道が続きますが、休憩時間や予期せぬ渋滞、天候による速度規制なども考慮し、常に時間に余裕を持ったスケジュールを立てることを強くお勧めします。
【1日目】八戸|市場の活気と太平洋の恵みに心躍る
旅の始まりは、太平洋に面した港町・八戸から。市場の熱気を感じながら、新鮮な海の幸で胃袋を温めていきましょう!
9:00 AM|JR八戸駅に到着、冒険の相棒(レンタカー)をGET!
東京から東北新幹線で約3時間。八戸駅に到着したら、予約しておいたレンタカーを受け取ります。駅周辺には複数のレンタカー会社があるので、事前に比較サイトで予約しておくのがスムーズです。
10:00 AM|旅の開幕戦!「八食センター」で朝から海鮮三昧
最初の目的地は、もはや八戸の食のテーマパーク「八食センター」。
市場内には、水揚げされたばかりの魚介がずらりと並び、その活気だけでもテンションが上がります!
【営業時間・定休日】
- 市場棟・味横丁:9:00〜18:00(水曜定休※繁忙期は営業)
- 飲食棟くりやスタジアム:9:00〜21:00(年中無休)
まずは市場をぐるっと一周。ここで食べる朝ごはんを選ぶのですが、選択肢は2つ。
- 市場の食堂で「海鮮丼」: 定番ですが、鮮度は折り紙付き
- 【イチオシ!】七厘村で浜焼き体験: 市場で好きな魚介(ホタテ、エビ、イカなど)を買い、併設の「七厘村」で自分で焼いて食べるスタイル!これが本当に楽しいんです。炭火でじっくり焼いたホタテに醤油を垂らした時の、あの香ばしい香り…たまりません。
【七厘村利用料金】
- 大人:500円(2時間)
- 小学生:200円
- 幼児:無料
- 炭、トング、調味料、食器は無料貸出
※料金は変更される場合があるため、訪問前に公式サイトで最新情報をご確認ください。
【ライターズ・メモ】
B級グルメの「八戸せんべい汁」も美味しいですが、この旅は海鮮が主役。せんべい汁は夜の居酒屋でのお楽しみにとっておきましょう。
12:30 PM|絶景の「種差海岸」で潮風を感じる
お腹が満たされたら、少し南下して国の名勝「種差海岸(たねさしかいがん)」へ。
どこまでも続く広大な芝生と、荒々しい岩礁、そして青い海。このコントラストが息をのむほど美しい場所です。ゆっくり深呼吸して、都会の疲れをリセットしましょう。
2:00 PM|ウミネコと神の使い「蕪島神社」
次に向かうは、ウミネコの繁殖地として知られる「蕪島(かぶしま)」。
3月から8月にかけては、数万羽のウミネコが島を埋め尽くし、その鳴き声はまさに大合唱!頭上を飛び交うウミネコを避けながら参拝するスリリングな体験も、ここならでは。運(フン)がつくかもしれません(笑)。
5:30 PM|本日のメインイベント!「みろく横丁」で八戸の夜に溺れる
さあ、夜は八戸の中心街へ。旅の初日の夜は、個性的な屋台がひしめく「みろく横丁」でのハシゴ酒が最高です。
【絶対に外せない一軒目:サバの名店へ】
八戸に来たら、秋から冬にかけて旬を迎える「八戸前沖さば」は必食。とろけるような脂の旨味は、サバの概念を覆します。横丁内や周辺には、このサバを専門に扱う名店がいくつもあります。例えば、サバ料理専門店の「サバの駅」や、郷土料理が評判の「おかげさん」などは、観光客にも人気がありおすすめです。まずは「しめ鯖」と「炙り」を地酒「陸奥八仙」で流し込む…至福の瞬間です。
【二軒目以降は気の向くままに】
新鮮なイカ刺しが美味しい店、地元のお母さんが作る郷土料理の店など、小さな店を巡りながら、地元の人との交流を楽しむのも横丁の醍醐味。気になる暖簾をくぐってみてください。
宿泊:八戸パークホテル
みろく横丁からもアクセスしやすい立地。4,500㎡の純日本庭園に囲まれた静寂な環境で旅の疲れを癒し、明日の大冒険に備えましょう。
- チェックイン:14:00〜
- チェックアウト:〜11:00
- 駐車場:230台無料
【2日目】下北半島|本州の果てで、生涯忘れられないマグロに出会う
2日目は、旅のクライマックス。憧れの地・大間を目指し、下北半島を北上します。長いドライブになりますが、その先には最高の感動が待っています。
9:00 AM|八戸を出発、青森市へ
まずは高速道路で青森市方面へ約1時間半。車窓からの風景を楽しみながら向かいます。
10:30 AM|「青森魚菜センター」で究極のわがまま丼を作る
青森市に着いたら、朝昼兼用のブランチ!向かうは「青森魚菜センター(古川市場)」です。
ここの名物は、なんといっても「のっけ丼」!
【営業時間・定休日】
- のっけ丼営業時間:7:30〜16:00(食事券の販売は15:30まで)
- 定休日:原則として火曜日(祝日や繁忙期であるGW・ねぶた祭り期間・お盆・年末年始は営業する場合があるため、訪問前には必ず公式サイト等で営業カレンダーをご確認ください)
【のっけ丼の作り方】
- 案内所で食事券を購入します(例:12枚つづり2,000円、6枚つづり1,000円)
※料金は改定されることがあります。最新の価格は現地または公式サイトでご確認ください。 - オレンジ色の旗のお店で白いご飯が入った丼ぶりをもらう(1〜2枚)
- 市場内の紺色の旗のお店を巡り、食事券と引き換えに好きなネタをどんどん乗せていく!
大トロ、ホタテ、ボタンエビ、ヒラメ…目移り必至です。お店のお母さんとの「これ、美味しい?」「今朝獲れたばっかりだよ!」なんて会話も楽しみながら、自分だけのオリジナル海鮮丼を完成させてください。これはエンターテイメントです!
12:30 PM|いざ、本州最北端へ!大間への長距離ドライブ
お腹も心も満たされたら、いよいよ下北半島へ。青森市から大間までは、約2時間半〜3時間のロングドライブ。途中、休憩を挟みながら安全運転で向かいましょう。

【寄り道候補】
時間に余裕があれば、本州最東北端の「尻屋崎(しりやざき)」へ。白い灯台と、そこに佇む野生の馬「寒立馬(かんだちめ)」の風景は、まるで絵画のようです。(冬季は閉鎖なので注意)
⚠️ 重要:寄り道をする場合の時間管理
もし尻屋崎に立ち寄る場合は、大間の昼食時間に影響します。「魚喰いの大間んぞく」の営業時間は16:00頃までのため、寄り道をする場合は予約を15:00頃に取るなど、緻密な計画が必須です。
3:00 PM|【最重要】遅めの昼食!予約必須「魚喰いの大間んぞく」でマグロ尽くし
ついに、この旅の聖地・大間に到着。この旅のクライマックス、遅めの昼食は言わずと知れた最高級ブランド「大間まぐろ」です。
⚠️ 重要警告:大間の人気店は、季節を問わず予約なしで入ることはほぼ不可能です。必ず1ヶ月前、できればそれ以上前から予約を入れましょう。
今回私がお勧めするのは「魚喰いの大間んぞく」。
【店舗情報】
- 営業時間: 8:00〜16:00頃まで(最終入店は15:30頃ですが、マグロがなくなり次第、大幅に早く閉店する場合がほとんどです)
- 【重要】訪問前に必ず電話で営業状況を確認し、予約することを強く推奨します。特に午後に訪問する場合は必須です。夕食としての利用はできません。
- 住所: 青森県下北郡大間町大間字大間平17-377
- 電話: 0175-37-5633
- 支払い: 現金のみ(念のため、訪問前にご確認ください)
ここで味わうべきは、赤身・中トロ・大トロが一度に楽しめる「三色マグロ丼」です。(※料金は漁獲状況により大きく変動するため、時価となります。訪問時の価格は4,000円〜5,000円程度を目安とすると良いでしょう)
口に入れた瞬間、上品な脂がとろけ、マグロ本来の濃厚な旨味と香りが鼻に抜けていきます。これは、もはや魚ではありません。感動です。
生涯、この一口を忘れることはないでしょう。奮発してでも、最高の部位を味わってください。
宿泊:おおま温泉海峡保養センター
大間の夜は、津軽海峡を望む温泉宿で。マグロの余韻に浸りながら、ゆっくりと温泉で体を休めましょう。
【施設情報】
- 住所:青森県下北郡大間町大間内山48-1
- 電話:0175-37-4334
- 温泉利用時間:8:00〜21:00(受付20:30)
- 温泉料金:大人400円、小学生330円、幼児170円
【ライターズ・メモ:大間での夕食について】
大間町内は、夜間に営業している飲食店が非常に限られています。そのため、宿泊先で夕食付きのプランを予約するか、事前に営業しているお店を調べておくことを強くお勧めします。
宿の夕食でマグロを味わうプランも良い選択肢です。
【3日目】陸奥湾|旅のフィナーレは、甘く優しいホタテで
感動のマグロ体験から一夜明け、最終日。現実的な時間配分で、最後の海の幸を味わい尽くし、帰路につきます。
9:00 AM|「大間崎」で本州最北端の空気を吸う
朝食後、まずは「大間崎」へ。
「ここが本州最北端」と刻まれた碑の前で記念撮影はマスト。津軽海峡の向こうには、うっすらと北海道の影が見えます。マグロ一本釣りのモニュメントも、昨日の感動を蘇らせてくれます。
10:00 AM|下北半島を南下、絶景「仏ヶ浦」を望む
大間を後にし、海岸線を南下します。次なる目的地は、神が創造したとしか思えない奇岩群「仏ヶ浦(ほとけがうら)」。
【ライターズ・メモ:現実的な観光プランについて】
仏ヶ浦の魅力を満喫するなら海上からの観光船がおすすめですが、所要時間(約90分)を考えると、昼食の時間に間に合わなくなります。
⚠️ 重要な時間計算:大間崎から平内町のほたて広場までは、休憩なしで約3時間かかります。今回は、仏ヶ浦展望台からその絶景を望むプランとしていますが、それでも往復の移動や見学時間で最低でも30分〜1時間は見ておく必要があります。大間を10時に出発した場合、平内町への到着は14時頃になる可能性があり、レストランのラストオーダーに間に合わない危険性があります。
現実的な選択肢:
- 3日目は仏ヶ浦を諦めて直接平内町へ向かう
- 朝早く(8時頃)出発して時間を確保する
- 仏ヶ浦は車窓から眺める程度に留める
それでも、自然が作り出した神秘的な風景は一見の価値ありです!
12:30 PM|平内町「ほたて広場」で陸奥湾の恵みを堪能
旅の最後の食事は、青森が誇るもう一つのスター「ホタテ」です。
目指すは、平内町の「ほたて広場」に併設されているレストラン「ホタテ一番(ひらないまるごとグルメ館内)」。
【施設情報】
- ほたて広場営業時間:9:00〜17:00
- 定休日:毎週水曜日、12月31日〜1月2日
- 住所:青森県東津軽郡平内町大字土屋字鍵懸56
- 電話:017-752-3220
【レストラン「ホタテ一番」営業時間】
- [4月〜10月]11:00〜15:00(L.O. 14:30)
- [11月〜3月]11:00〜14:30(L.O. 14:00)
- 定休日:毎週水曜日および年末年始
ここでは、陸奥湾で育った肉厚で甘みたっぷりのホタテを、様々な料理で味わえます。
【おすすめメニュー】
- 「活ホタテのバター焼き」: シンプルながら、ホタテ本来の旨味を最大限に引き出した逸品
- 「ホタテの刺身」: その甘さと食感に、きっと驚くはず
- 「平内ホタテ活御膳」: 刺身からデザートまで、5つのホタテの美味しさをフルコースで
- 【ほたてソフトクリーム】も忘れずに。生乳にほたてエキスをブレンドした、ここでしか味わえないご当地ソフトです。
【ライターズ・メモ:最高のホタテを味わうために】
この旅で最高のホタテ体験をするなら、旬の時期(5月〜8月頃)を狙うのが断然おすすめです。陸奥湾のホタテは、この時期に栄養をたっぷりと蓄え、驚くほど甘く肉厚になります。
もちろん、旬の時期に味わう生のホタテは格別です。しかし、平内町では水揚げ後すぐに旨味を閉じ込める高品質な冷凍技術(ブランシェ加工など)が確立されているため、旬の時期以外でも、旨味の詰まった美味しいホタテ料理を通年で楽しむことができます。旬を狙うのがベストですが、他の季節でもがっかりする必要はありません!
3:00 PM|青森駅周辺でお土産探し
旅の思い出と青森の味を家に持ち帰りましょう。青森駅周辺の「A-FACTORY」やお土産店で、地酒やホタテの加工品、リンゴジュースなどを探します。
【A-FACTORY】
- 営業時間:10:00〜19:00(一部ショップは異なる)
- 住所:青森県青森市柳川1-4-2
- 電話:017-752-1890
- 青森駅から徒歩約1分
青森県産りんごのシードル工房併設で、お土産選びに最適です。
5:00 PM|レンタカーを返却、新青森駅から帰路へ
楽しかった旅も終わり。新青森駅でレンタカーを返し、東北新幹線で東京へ。
帰りの車中、この3日間で味わった数々の絶品グルメを思い出し、きっと幸せなため息が出るはずです。
最後に:最高の旅は、最高の準備から
この青森海鮮グルメ旅は、あなたの食の価値観を揺さぶる、忘れられない体験になることをお約束します。
重要なのは、事前の準備と現実的な時間配分。
特に大間のマグロは、計画性がすべてです。
【事前準備チェックリスト】
- [ ] 大間のマグロ店の予約(1ヶ月前推奨)
- [ ] レンタカーの予約
- [ ] 各施設の営業日・営業時間確認
- [ ] 天候・道路状況の確認
- [ ] ホタテの旬の時期確認(5月〜がベスト)
- [ ] 移動時間の事前計算(無理のないスケジュール作成)
【季節別おすすめ】
- 春〜夏(5〜8月): ホタテが旬、ウミネコ繁殖期で蕪島が賑やか
- 秋〜冬(10〜12月): 八戸前沖さばが旬、マグロ漁の最盛期
【重要な注意事項】
- 海産物の価格は漁獲状況により大きく変動します
- 営業時間や定休日は季節により変更される場合があります
- 最新情報は必ず各施設に直接お問い合わせください
【冬季(11月下旬~4月上旬)に旅行する場合の重要注意事項】
- 運転: この期間、青森県内、特に山間部や下北半島では積雪や路面凍結が常態化します。スタッドレスタイヤの装着は必須です。雪道運転に不慣れな方は、無理なスケジュールを避け、天候情報を常に確認してください。
- 道路状況: 尻屋崎だけでなく、天候によっては他の道路も通行止めになる可能性があります。出発前に必ず道路交通情報を確認してください。
- 施設営業: 冬季は営業時間が短縮されたり、臨時休業したりする施設も増えます。訪問前には必ず電話等で直接確認をお願いします。
この記事が、あなたの最高の青森旅行のきっかけになれば、これほど嬉しいことはありません。
さあ、今すぐカレンダーを確認して、究極の美食旅の計画を立ててみませんか?
※本記事に記載の料金や営業時間は、記事公開時点(または最終更新時点)のものです。ご旅行の際は、必ず事前に各施設の公式サイト等で最新の情報をご確認ください。
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