「次の青森旅行、何を食べよう?」
豊かな自然に囲まれた青森県は、まさに食材の宝庫。大間のマグロのような高級海鮮から、心温まる郷土料理、地元民に愛されるB級グルメまで、想像するだけでお腹が空いてきませんか?
でも、魅力的な食べ物が多すぎて、 「結局、何を食べれば正解なの?」 「限られた旅行日程で、絶対に外せないものは?」 と悩んでしまう方も多いはず。
ご安心ください!この記事では、そんなあなたのために、青森の必食グルメをエリア別(青森市・弘前市・八戸市)に分かりやすく徹底ガイドします。
この記事を読めば、あなたの青森旅行の食事が10倍楽しくなること間違いなし!さあ、最高の青森グルメ旅へ出発しましょう。
まずはコレ!青森に来たら絶対に外せない必食グルメBEST5
時間がない方のために、まずは「これだけは食べて帰ってほしい!」という代表格を5つ厳選してご紹介します。
のっけ丼(青森市): 市場で好きな具材を乗せて作る、究極のオリジナル海鮮丼!
八戸前沖さば(八戸市): 日本一脂が乗っているとも言われる、とろける舌触りのブランドさば。
十和田バラ焼き(十和田・三沢エリア): 甘辛いタレと玉ねぎが食欲をそそる、ご飯泥棒のB級グルメ。
弘前アップルパイ(弘前市): りんごの聖地で味わう、お店ごとの個性が光る絶品スイーツ。
せんべい汁(八戸市): 南部せんべいのモチモチ食感がクセになる、心も体も温まる郷土料理。
それでは、各エリアの絶品グルメを詳しく見ていきましょう!
【青森市エリア】県都の活気と陸奥湾の恵みを味わう
青森県の中心地である青森市。陸奥湾で獲れる新鮮なホタテや、市場の活気、そして昔ながらの郷土料理が楽しめます。
1. のっけ丼(青森魚菜センター)
青森グルメ体験の代表格が、古川市場(青森魚菜センター)で作る「のっけ丼」です。
まず食事券を購入し、丼にご飯をよそってもらったら市場内へGO!マグロ、ホタテ、イクラ、エビなど、ズラリと並んだ新鮮なネタの中から、好きなものを好きなだけ選んで乗せていきます。自分だけのオリジナル海鮮丼が完成した時の感動は格別!市場の活気を感じながら味わう朝ごはんは、最高の旅の思い出になります。
グルメ情報
- ジャンル: 海鮮丼・体験型グルメ
- スポット例: 青森魚菜センター(古川市場)
- 食事券価格: 12枚綴り 2,200円、6枚綴り 1,100円(2024年7月現在)
- 楽しみ方: 朝早く訪れて、新鮮なネタを選ぶのがおすすめ。迷ったらお店の人におすすめを聞いてみましょう!
2. 貝焼き味噌
大きなホタテの貝殻を鍋代わりにし、刻んだホタテの身やネギなどを味噌と溶き卵でとじる「貝焼き味噌(かいやきみそ)」。グツグツと煮え立ち、味噌の香ばしい香りが立ち上る、古くから伝わる津軽の浜料理です。ホタテの出汁が染み込んだフワフワの卵は、ご飯のお供にも、日本酒のアテにも最高です。
グルメ情報
- ジャンル: 郷土料理
- 味わえるお店例: 津軽郷土料理店や居酒屋など、青森市内の多くの飲食店
- 通の食べ方: 少し煮詰まったくらいが味が凝縮して美味。熱々を白いご飯に乗せて食べるのが定番です。
3. 生姜味噌おでん
寒い青森の冬に欠かせないソウルフードが「生姜味噌おでん」。大角天(さつま揚げ)やコンニャク、ゆで卵などを、すりおろした生姜がたっぷり入った甘めの味噌ダレでいただきます。生姜の効果で体がポカポカと温まり、どこか懐かしい素朴な味わいに心が和みます。
グルメ情報
- ジャンル: B級グルメ・郷土料理
- 味わえるお店例: 青森駅周辺の屋台、居酒屋、食事処などで冬季限定で提供されることが多い
- 筆者のおすすめ: 青森駅周辺や観光物産館アスパム周辺などでは、冬季に屋台が出ることがあり、その風情の中で味わうのもまた格別です。
4. 青森りんごスイーツ
青森といえば、やはりりんご。市内には、りんごを使った絶品スイーツがたくさんあります。青森駅前の「A-FACTORY」では、工房で作られるシードル(りんごの発泡酒)やりんごジュースの飲み比べ、アップルパイなど、りんごの魅力を余すことなく堪能できます。お土産探しにもぴったりのスポットです。
グルメ情報
- ジャンル: スイーツ・お土産
- スポット例: A-FACTORY、各種洋菓子店
- ポイント: A-FACTORY内のジェラート店で、りんごシャーベットを試すのもおすすめです。
【弘前市エリア】城下町の風情とりんごの聖地
弘前城で知られる城下町・弘前は、りんご生産量日本一を誇る「りんごの聖地」。アップルパイの名店がひしめき合い、フランス料理のレベルが高いことでも知られています。
5. 弘前アップルパイ
弘前を訪れたら、アップルパイの食べ比べは外せません。市内には40店舗以上(※)のアップルパイ提供店があり、観光協会が発行する「アップルパイガイドマップ」を片手に巡るのが定番の楽しみ方。サクサクのパイ生地、シャキシャキ食感を残したもの、甘く煮詰めたものなど、お店ごとのこだわりが光ります。
グルメ情報
- ジャンル: スイーツ
- 代表的なお店: パティスリー ル・ショコラ(王道)、タムラファーム(りんご農家直営)など多数
- 楽しみ方: テイクアウトして弘前公園のベンチで食べるのも最高です。
6. 津軽の郷土料理「じゃっぱ汁」
津軽地方に伝わる冬の家庭料理「じゃっぱ汁」。「じゃっぱ」とは津軽弁で「雑把(ざっぱ)」、つまり魚のアラのこと。主に真鱈(マダラ)のアラと、大根や人参などの冬野菜を味噌でじっくり煮込んだ、滋味深い味わいの汁物です。魚の旨味が溶け出したスープは、体の芯から温まります。
グルメ情報
- ジャンル: 郷土料理
- 味わえるお店例: 弘前市内の郷土料理店
- 豆知識: じゃっぱ(アラ)の部位によって、食感や出汁の出方が変わるのも楽しみの一つです。
7. いがめんち
津軽地方、特に弘前で昔から親しまれているお惣菜が「いがめんち」。細かく刻んだイカの足(ゲソ)に、季節の野菜などを混ぜて、小麦粉でまとめて揚げたり焼いたりしたものです。名前の由来は、衣から飛び出たイカゲソが「いが栗」のように見えることから。噛むほどにイカの旨味が広がる、素朴ながらも後を引く美味しさです。
グルメ情報
- ジャンル: 郷土料理・B級グルメ
- 味わえるお店例: 地元のスーパーの惣菜コーナー、地域のイベント、一部の居酒屋など
- ポイント: まさに「おふくろの味」。見つけたらぜひ試してみてください。
【八戸市エリア】港町の活気とB級グルメ天国
太平洋に面した港町・八戸は、イカやサバの水揚げで全国的に有名。新鮮な魚介はもちろん、せんべい汁に代表されるユニークな食文化が根付いています。
8. 八戸前沖さば
「日本で一番脂が乗ったサバ」とも称されるブランド鯖、それが「八戸前沖さば」です。特に厳しい基準をクリアした「銀鯖」は、刺身で食べると口の中でとろける上質な脂と濃厚な旨味に驚かされます。しめ鯖や串焼きも絶品で、サバの概念が変わるほどのインパクトがあります。ちなみに「銀鯖」とは、八戸前沖さばブランド推進協議会が認定した期間(9月~12月)に三陸沖以北の近海で漁獲され、八戸港に水揚げされた鯖のうち、脂質含有量などの特に厳しい基準をクリアした大型の真鯖のみに与えられる称号です。
グルメ情報
- ジャンル: 海鮮・ブランド食材
- ベストシーズン: 9月〜12月
- 味わえるお店例: 八戸市内の食堂や居酒屋
- 筆者のおすすめ: まずは刺身でその脂の乗りを実感し、次いで串焼きを味わうのがおすすめです。
9. せんべい汁
鶏や豚、魚介で出汁をとった醤油ベースの汁に、専用の「おつゆせんべい」を割り入れて煮込む、八戸エリアを代表する郷土料理。煮込まれたせんべいは、アルデンテのような独特のモチモチ、シコシコとした食感に変化します。具材の旨味を吸ったせんべいをハフハフしながら食べるのがたまりません。
グルメ情報
- ジャンル: 郷土料理・B級グルメ
- 味わえるお店例: みろく横丁内の各店舗など、八戸市内の多くの飲食店
- 楽しみ方: お店によって出汁や具材が違うので、食べ比べてみるのも一興です。
10. 八食センターの七厘村
八戸の食のテーマパーク「八食センター」。新鮮な魚介や乾物が並ぶ巨大な市場ですが、ここでの一番の楽しみは「七厘村」です。市場で買ったばかりの新鮮なホタテやエビ、イカなどを、その場で炭火の七厘で焼いて食べることができます。潮の香りと炭火の香ばしさが食欲を刺激する、最高に贅沢なBBQ体験です。
グルメ情報
- ジャンル: 海鮮・体験型グルメ
- スポット: 八食センター
- 利用料: 大人400円(2時間利用)
- 攻略法: まずは市場を一周して目星をつけましょう。お店の人におすすめの焼き方を聞くのも忘れずに!
11. イカ刺し
八戸はイカの水揚げ量も日本トップクラス。港町ならではの鮮度抜群のイカ刺しは必食です。透き通るような身はコリコリとした食感と強い甘みが特徴で、生姜醤油でさっぱりといただくのが最高。朝に水揚げされたばかりの「朝獲れいか」が食べられるお店もあります。
グルメ情報
- ジャンル: 海鮮
- ベストシーズン: 6月〜9月(スルメイカ)
- 味わえるお店例: 八食センター内の食堂、陸奥湊駅前朝市周辺の食堂など
- ポイント: ゲソ(足)の部分は塩焼きや天ぷらにしてもらうのもおすすめです。
【その他エリア】絶対に見逃せない個性派グルメ
青森の魅力は3大都市だけにとどまりません。少し足を延ばせば、そこでしか味わえない絶品グルメに出会えます。
12. 大間のマグロ(下北半島)
「黒いダイヤ」の名で全国にその名を轟かせる、マグロの最高級ブランド**「大間のマグロ」**。津軽海峡の荒波で育った本マグロは、身の締まり、赤身の濃厚な旨味、上質な脂の甘み、すべてが別格です。シーズン中に大間崎の食堂で味わうマグロ丼は、一生の思い出になることでしょう。
グルメ情報
- ジャンル: 高級海鮮
- ベストシーズン: 9月〜1月
- 味わえるお店例: 浜寿司、魚喰いの大間んぞく など(大間町)
- 注意点: 天候によっては入荷がない場合も。シーズン中でも事前確認がおすすめです。
13. 十和田バラ焼き(十和田市)
牛バラ肉と大量の玉ねぎを、甘辛い醤油ベースのタレでジュージューと鉄板で焼くB級グルメ。2014年に開催された「第9回ご当地グルメでまちおこしの祭典!B-1グランプリin郡山」でゴールドグランプリを受賞した実力派です。香ばしいタレが染み込んだ肉と、甘みを増した玉ねぎのコンビネーションは、間違いなくご飯が進みます。
グルメ情報
- ジャンル: B級グルメ
- 味わえるお店例: 十和田市内の多くの飲食店
- 食べ方: タレが煮詰まってきたら、うどんを入れて〆るのも通の楽しみ方です。
14. 十三湖しじみラーメン(五所川原市)
津軽半島北西部にある十三湖(じゅうさんこ)は、島根県の宍道湖と並び称される、日本を代表するヤマトシジミの産地です。そのシジミから取った濃厚な出汁を贅沢に使ったのが**「しじみラーメン」**です。白濁したスープを一口すすると、シジミの滋味深い旨味が口いっぱいに広がります。旅の疲れを癒してくれるような、優しい一杯です。
グルメ情報
- ジャンル: ラーメン・ご当地グルメ
- 味わえるお店例: 五所川原市十三地区の飲食店
- ポイント: 二日酔いの日のランチにも最適と言われています。
15. 黒石つゆやきそば(黒石市)
ソース焼きそばに、和風だしをかけたハイブリッド麺料理。最初は「え?」と思うかもしれませんが、ソースの香ばしさとだしの旨味が意外にもマッチし、独特の美味しさを生み出します。麺を食べた後、残ったつゆにご飯を入れておじや風にするのも人気です。
グルメ情報
- ジャンル: B級グルメ
- 味わえるお店例: 黒石市内の多くの飲食店
- 豆知識: 「元祖」とされるお店と、そこから派生したお店で少し味が違うのも面白い点です。
まだまだある!青森の隠れた名物グルメたち
ホタテ(陸奥湾): 刺身、バター焼き、フライ…どう食べても美味しい肉厚ホタテ。
ヒラメの漬け丼(階上町): 新鮮なヒラメをご飯に乗せた、漁師町ならではの贅沢丼。実は階上町は、青森県内でもトップクラスの天然ヒラメの水揚げ量を誇ります。
味噌カレー牛乳ラーメン(青森市): 名前は衝撃的でも味は絶妙なバランス。青森市民のソウルフード。
カシススイーツ(青森市): 日本一の生産量を誇るカシスの爽やかな酸味はスイーツにぴったり。
地酒: 「田酒」「豊盃」「陸奥八仙」など全国に名の知れた銘酒の宝庫。
地ビール: 「Be Easy Brewing」など、個性的なクラフトビールも要チェック。
おわりに
青森のグルメ、いかがでしたか?
今回ご紹介したのは、その多彩な食文化のほんの一部です。青森には、訪れるエリアや季節によって、まったく違う美味しい出会いが待っています。
有名店の味はもちろん、地元の人しか知らないような小さなお店の料理も、きっとあなたの旅を豊かにしてくれるはず。このガイドを片手に、ぜひあなただけの「美味しい青森」を見つける旅に出かけてみてください。
注釈・参考情報
- ※弘前観光コンベンション協会発行の「弘前アップルパイガイドマップ」掲載店舗数(版によって変動します)
- ※記事内の価格や営業時間は執筆時点(2024年7月)のものです。ご訪問の際は、公式サイトなどで最新情報をご確認ください。
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